ヘッドスピード37m/s以下のスイングを徹底検証して大きく進化! 「ゼクシオ ナイン」にも搭載した最新技術

誕生!NEW『ゼクシオ プライム』

アベレージゴルファーから長く、広く支持されている「ゼクシオ」のゴルフクラブ。レギュラーモデル同様、高い人気を誇る『ゼクシオ プライム』が、このたびモデルチェンジして新登場します(12月17日発売)。現在大ヒット中の「ゼクシオ ナイン」にも取り入れたダンロップ独自の最新技術を搭載し、性能、機能が大きくアップした新しいプライムの特長について、開発の過程をまじえてご紹介しましょう。

DRIVER

「つかまるヘッド」×「軽量・長尺シャフト」=力強い大きな飛び!

クラウン部は、高貴さを感じさせる濃紫色。また、ソールは前方はチタン素材を生かしたプラチナ、後方をモデル伝統のゴールドというツートンのカラーリングを初めて搭載した。

アウトサイドイン軌道でも力強く飛ばす

スイング軌道 アウトサイドイン フェース オープン 弾道 左に飛び出し、スライス回転 PRIMEユーザー 緑:SRIXONユーザー 黒:XXIOユーザー 赤:PRIMEユーザー トップの位置が浅め コックの解放が早め スイングスピードが上がりづらい ※イメージ図
プライム・ユーザーのヘッド軌道(上)とスイング軌道(下)のイメージ。体が回りにくいためにヘッドはアウトサイドインの軌道を描き、ボールにはスライス回転がかかる。また、トップの位置が浅く、コックの解放も早いためにスイングスピードを上げるのが難しい。

 9代目となる『ゼクシオ プライム』(以下、プライム)のドライバー。その開発は、これまでもユーザーとして想定してきた「ヘッドスピード37m/s以下」のゴルファーのスイングを再確認することからスタートしました。それに役立ったのが、ダンロップスポーツの「ゴルフ科学センター」(兵庫県)で過去8代のモデルをテスト、集積した膨大なデータ。ボールに当たる角度やフェースの開きなどを分析した結果、対象ユーザーのスイングの傾向が見えてきました。それは、ゼクシオ(レギュラーモデル)のユーザーにくらべ、「プライム」のユーザーのスイング軌道が、よりアウトサイドインであるということ。フェースが開いてボールに当たるためにスライス回転がかかり、飛距離をロスしてしまうのです。

 では、アウトサイドインの軌道でも遠くに飛ばすにはどうすればいいのか? ここで検討されたのが、「ゼクシオ ナイン」で搭載した、「手首の解放を遅らせることでダウンスイングの軌道が変わり、ヘッドスピードがアップする」という理論でした。ただ、検証を進めると、「プライム」の想定ユーザーは、レギュラーモデルのユーザーとくらべて身体が回りにくく、バックスイングのトップの位置も浅いことから、ゼクシオと同じ設計ではヘッドスピードのアップが期待できないことが判ってきました。そこで、そのようなゴルファーに、いかに効率よくスイングしてもらうか、そして、少しでもつかまりをよくして「力強く飛ばす」ことを目標に開発はスタートしました。

スイング軌道 アウトサイドイン フェース オープン 弾道 左に飛び出し、スライス回転 PRIMEユーザー 緑:SRIXONユーザー 黒:XXIOユーザー 赤:PRIMEユーザー トップの位置が浅め コックの解放が早め スイングスピードが上がりづらい ※イメージ図
プライム・ユーザーのヘッド軌道(上)とスイング軌道(下)のイメージ。体が回りにくいためにヘッドはアウトサイドインの軌道を描き、ボールにはスライス回転がかかる。また、トップの位置が浅く、コックの解放も早いためにスイングスピードを上げるのが難しい。

長尺化しても振りやすく、つかまりがいい新シャフト

 スイングを変えることでヘッドスピードアップが期待できないゴルファーにとって、長尺化は飛距離アップの有効な手段のひとつ。でも、たんに長くするだけでは振りにくくなる心配があります。そこで「プライム」の開発に当たっては、Rシャフトで38gと十分に軽かった従来モデルのシャフトのさらなる軽量化を進めました。そうすることで、長くしても速く振ることができるからです。それと同時に、グリップの軽量化も推進。その結果、シャフトとグリップで各2g、計4gの軽量化に成功しました。

 また、シャフトは、振りやすくするだけでなく、ボールのつかまりがよくなるスイング軌道になることも目指しました。すなわち「軽量化」と「つかまりのよさ」を両立させる剛性設計のシャフトです。具体的には、手元側は、従来モデルよりやわらかくしつつ、軽量の層を多く重ねることで強度をアップ。一方、先端側には衝撃に強い素材を内側に使って強度をキープしながら、外側にはやわらかい樹脂を使用。これにより、手元、先端ともに強度を保ちながらたわみやすくなり、ヘッドをスムーズにターンさせることができます。

 このように、シャフト、グリップの軽量化やシャフトの新たな剛性設計、さらに、ヘッド(後述)とのマッチングによって、クラブ長は従来モデルより1/4インチ長い46インチに。この長さにしても、速く振れて、かつつかまりのいいドライバーができたのです。

新開発の「SP-900 カーボンシャフト」。手元(シルバー・上)は「強度アップ・しなり」、中間部(ゴールド・中)は「軽量化・強度アップ」、先端(モノトーン・下)は「軽量化・しなり・衝撃吸収性のアップ」をそれぞれ実現。軽量化・長尺化に成功したことでヘッドスピードがアップする。
ボールをつかまえやすいイメージがもてるよう、従来モデルのヘッドのトウとバックを削り、ヒールを膨らませたNEWプライム。ヘッド形状でも、インパクトをスクエアに近づけるサポートをする。

深・低重心化と反発性能の向上で飛距離が4.3ヤードUP!

 ヘッドを重くするのは、ヘッドスピードの速いゴルファーの場合には飛距離アップに有効です。それを実践したのがゼクシオ ナインですが、ヘッドスピードが遅めのゴルファーの場合、バランスが重くなって振りにくくなります。また、ヘッドを重くすることはボールスピードのアップにつながるものの、非力なゴルファーの場合、思ったほど効果は期待できません。

 そこで新しい「プライム」のヘッドでは、「ボールを上がりやすくする」ことを徹底しました。打出し角を上げることで飛距離アップにつなげようという狙いです。そして、ボールを上がりやすくするには、ヘッドの重心を低く、深くすることが有効。そのための方法として、まず、クラウンの薄肉部分の面積を大きく広げ、2gの軽量化に成功。その余剰重量をバック側に配分しました。さらに、ヘッドをよりシャローバック形状にすることで重心を低くするとともに、ヒール寄りを膨らませて重心を深くすることで、低スピン・高打出しのショットが可能になりました。

 同時に、フェースの反発性能アップにも取り組みました。プライム・ユーザーの打点分布を調べてみると、センターを中心にトウ側は上方、ヒール側は下方にバラつくことが判っています。そこで今回、それらのエリアを含め上下に反発領域を広げることを狙いました。そのために採用したのが、ゼクシオ ナインにも取り入れた「ウイングカップフェース構造」と、新開発の「ソール溝構造」。前者はフェース上部、後者はフェース下部の反発性能アップに役立ちます。これらの工夫によってスイートエリアは5%拡大。この新しいヘッドとシャフトの組み合わせにより、インパクトはスクエアに近づき、従来モデルにくらべ4.3ヤードの飛距離アップに成功したのです。

クラウンを軽量・薄肉化する一方、ヒールサイド(オレンジ色の部分)を厚肉化し、重心がさらに深くなった。また、従来モデルにくらべシャローバック化することで重心は低くなり、ボールはより上がりやすく。
ウイングカップフェース構造。トウ、ヒール側の折り曲げ幅を大きくすることで、スイートエリアはトウ、ヒール側に広がった。
今回新たに採用したソール溝構造。トウ・ヒール部分を幅広く、深くした溝を設けることで、トウ・ヒールに打点がバラツキやすい対象ユーザーに対応する。

FAIRWAY WOODS

フルチタン構造をはじめ、低・深重心化のための技術を満載

従来モデルに引き続き採用したフルチタン構造と、さらにシャローバック化を進めた(写真は#3)。重心深度の深さはドライバーに迫るレベル。

 フェアウェイウッドではフルチタン構造を採用するプライム。フルチタンのフェアウェイウッドは、重心深度をより深くできるので、ボールを上げやすく、つかまりやすくできるというメリットがあります。

 NEWモデルでも、引き続きフルチタンにすることでそのメリットを踏襲。それに加え、クラウンの薄肉化や内部の肉厚設計変更、シャローバック形状など、ドライバー同様の改良によって、さらなる低・深重心化に成功しています。また、ヘッド重量を1g増量し、ボール初速がアップする設計に。さらにフェースの反発性能も、カップフェース構造にプラス、フェース面高さを高くすることで更にアップしています。

 そのヘッドと、ドライバーと同じく軽量化・長尺化したシャフトとの組み合わせによって球が上がりやすくなり、従来モデルにくらべ3.4ヤードUPという大きな飛びを生み出します。

フェアウェイウッドも、高い反発力を生むカップフェース構造を採用。フェース面高さを高くしたことでスイートエリアが広がった。

UTILITY CLUBS

U8が新登場。キャリーで飛ばせるアイアン感覚でやさしいハイブリッド

「もっとロフトのあるユーティリティを」というユーザーの要望を受けて新たに設定されたU8(32度)。シャローバック形状でいかにもボールが上がりそう。

 ユーティリティも、フェアウェイウッドと同じ設計思想により低・深重心化を図り、球の上がりやすさを徹底追求。フェースの肉厚分布も、トウ・ヒール方向へのバラつきに対応するために調整、拡大しました。そして、ヘッド形状もリニューアル。ゼクシオ ナインのユーティリティで採用し、「アイアン感覚でやさしく打てる」「ラインが出しやすい」と好評の「クラウンブレード」を、「プライム」でも初めて取り入れました。

 フェースのクラウン側を高くするクラウンブレードには、(1)フェースに厚みを持たせることができ、スイートエリアが拡大、(2)反発性能が上がる、というメリットがあります。ただ、それによって重心が高くならないよう、バック側を低くするという工夫も凝らしました。

 さらに、「もう少しロフトが寝た番手が欲しい」というユーザーの声を受けて、これまでのU5、U6、U7に加え、今回、U8を新たにラインアップしました。U8のロフトは32度。アイアンだと8番(33度)に近いロフトですが、ヘッドスピードが遅めのゴルファーの場合、重心の深いユーティリティのほうがアイアンにくらべボールが上がりやすいため、池超えなど、キャリーで狙いたい状況で威力を発揮するはずです。

フェース寄りのクラウン部が高い「クラウンブレード」をプライムで初採用。肉厚設計を変更したカップフェースとの組み合わせにより、反発性能が大きくアップした。

IRONS

歴代モデルで最も深く、低い重心がボールを楽に上げてくれる

新たに二重のウエイトを搭載したソールのバック部分を、レーザー刻印で強調。また、従来の5本セット(#6~#9、PW)を、#7からの4本セットに変更した。

 ヘッドスピードが遅めのゴルファーにとって、アイアンショットでの悩みは、ボールが上がってくれないこと。そこで、新しいアイアンの開発に当たっては、フェアウェイウッドやユーティリティと同様、ボールの上がりやすさを最優先課題にしました。

 それを実現するためには、やはり重心をできるかぎり深く、低くすることが不可欠。そこで、ソールに埋め込むウエイトの構造を、これまでの単層から二重に変更しました。ソールに採用したタングステンニッケルウエイトに加え、その内側(内部)に、より高比重のタングステンニッケルウエイトを埋め込むことで、重心を深く、低くしたのです。

 また、地面にあるボールを打つアイアンの場合、フェース下部で打つ、いわゆる「下打ち」の確率が高くなります。それによる飛距離ロスを減らすために、NEW「プライム」では、チタンフェースを従来モデルよりソール方向に1mm拡大(#5~7)。反発エリア拡大につなげています。これは、ボディの枠を、製造工程をより細分化するなどして細くできたため。長年の製造ノウハウの積み重ねによって、反発エリアの拡大が達成できたのです。

 また、ドライバーと同じコンセプトで設計されたシャフトは、従来モデルにくらべ2g軽量化したのに加え、手元側をやわらかくすることでヘッドスピードのアップに貢献。ボールが楽に上がり、よく弾くヘッドとのコンビによりキャリーが伸び、1.6ヤードの飛距離アップにつなげています(#7、ドライバーのヘッドスピード35m/sでの比較)。

ソール(右上)と、その内側(穴の開いたプレート)に搭載された2枚のタングステンニッケルウエイトにより、歴代の「プライム アイアン」の中で最も深・低重心に。
ソール方向に1mm広がったチタンフェース。フェース下部でヒットすることが多いアベレージゴルファーの飛距離ロスを軽減する。