Report[53]
2018.7.24

光明が見えた2日目のプレー。今季メジャー最終戦に高まる期待

 歴代の開催コースの中でも最も難しいといわれるカーヌスティゴルフリンクス(スコットランド)で行われた今年の「全英オープンゴルフ」。松山英樹にとって6度目の“ジ・オープン”は、残念ながら2016年以来2度目の予選落ちという結果に終わった。

 開幕前は、「不安の方が90パーセント」と悲観する一方で、「自分の中で何かが起きれば。覚醒すればいい方向にいくんじゃないか」と自分への期待も口にしていた松山。迎えた初日は、1バーディ・5ボギーの4オーバー「75」、110位タイという厳しいスタートとなった。ただ、ティショットが悪い方向にキックしたり、思った以上にランが出てバーン(小川)につかまったりしたものの、ショット自体それほど悪くなかった。決めたい距離のパットが決まらず、それがショットの微妙なブレを生むという、スコアが伸びない時のパターンではあったものの、ひとつパットが決まれば流れが変わるというゴルフでもあった。

 そして雨中でのプレーとなった2日目。序盤は、チャンスにつけるもののやはりパットが決まらないホールが続いたが、5番パー4で第2打をピン奥50センチにつけるスーパーショットで待望のバーディを奪う。その後、再びバーディパットが決まらない展開が続き、12番ではこの日初めてボギーとしたが、14番パー5では2オンに成功し、およそ8メートルのパットを沈めてイーグル。さらに16番パー3でもバーディを奪い、この時点で1オーバーまでスコアを戻した。

 予選通過はもちろん、決勝ラウンドでの反攻も期待できるのではと思わせる雰囲気で迎えた最終18番パー4。ピンまで残り205ヤード、左ラフから打った第2打は左に大きく曲がり、まさかのOBに。そして、打ち直しの4打目はグリーンの左横まで運んだものの、そこからパターで3打を費やし、このホールをトリプルボギーとしてしまう。結局この日はスコアを伸ばせず、通算4オーバーでホールアウト。結果的にカットラインに1打及ばなかった。

「ライはよかったが、ボールの手前に強い芝があった。それと、(ボールの)前の土手に当たったのかも。自分自身、なんであの球が出たのか分からない」

 ホールアウト後のインタビューで、松山は18番のミスショットをこう振り返った。そして、「2日間で終わってしまったのはすごく悔しい」と無念の表情で語った。

 だが、その一方で、「ショットがここまで安定したのは久々だったので、これをしっかりと次につなげていきたい」と、ショットに関して光明が見えてきたことも明かした。事実、この日のパーオン率は72パーセントを記録した。

 次のメジャーは、3週間後に行われる「全米プロゴルフ選手権」。会場は毎年変わるものの、一昨年4位タイ、昨年も優勝争いの末に5位タイ入賞と強さを発揮している大会だ。今シーズン最後のメジャーで、今回の悔しさを晴らすプレーを見せてくれることを期待したい。