第132回 横峯 さくら

苦しんだ末に見えてきた光。この秋は日本ツアーで頑張ります!

今回は横峯さくらプロが登場!本格参戦中のアメリカ女子ツアーや自身のゴルフについて語ってくれます。

厳しいけれど楽しくもあるアメリカツアー転戦

 こんにちは、横峯さくらです。みなさん、お元気ですか?私は元気です(笑)。

 早いもので私がUSLPGAツアーにフル参戦するようになって3年目のシーズンが終わろうとしています。とにかく大きな国なので、クルマで移動することはごく稀で、移動にはほぼ飛行機を使っています。私と主人、マネージャーさんの3人で移動して、キャディさんとは試合会場で会うだけです。

 アメリカツアーで戦ってみて大変だなと感じるのは、やはり移動に関してですね。日本なら、日曜日に試合が終わればすぐに家に帰れるし、時差もないけれど、アメリカでは時差があるし、試合のあと家に帰らずに次の開催地に向かうことがほとんど。まあ、今シーズンは予選落ちが多かったので、けっこう家に帰れていましたけど(苦笑)。

 それと、4日間競技が多いのも日本との違いで、すごく上手に休まないと疲れがとれません。調子が悪いとずっと練習してしまうので、疲れをためたまま試合に臨んで結果が出ないという悪循環に陥ってしまうということもあると思います。コンディションを維持するのは本当に難しいなと感じますね。

 一方で、食事に関してはアメリカのスタイルにだいぶ慣れました。日本でプレーしていた頃は、アメリカに行ってもお肉を食べられなくて、ハンバーガーもそんなに好きになれませんでした。でも、最近はお肉が美味しいと思えるようになったし、ハンバーガーもけっこう食べています。

 大好きな和食も、探してみればアメリカ各地にお店がけっこうあります。それに私は元々韓国料理も好きなのですが、韓国料理店でも白いご飯が食べられるので助かっています。ちなみに日本では、ラウンド中はおにぎりをよく食べていましたが、今はバナナとかチョコバーを食べています。

 私は元々アメリカという国がすごく苦手で、それをご存じの方は、私がいまアメリカで戦っていることについて「どうして?」と不思議に思われるかもしれません。でも、私自身、結婚して気持ちが変わったところもあるし、主人と一緒に転戦するのはすごく楽しいんです。アメリカでの生活のベースがしっかりできてきたなと感じています。

 私がアメリカツアーでプレーするにあたっては、(宮里)藍ちゃんにもたくさんサポートもしてもらいました。今年、私は「エビアン選手権」に出られなかったので、その2週間前の「キャンビア ポートランドクラシック」(9月第1週)が、藍ちゃんと一緒に戦えた最後の試合でした。最終日のプレーが終わったあと少しだけ話をしたのですが、私は「長い間、本当にお疲れさま」と声をかけ、藍ちゃんからは「これからも頑張って」と励ましてもらいました。藍ちゃんとプレーできなくなるのは寂しいけれど、彼女の人生ですし、藍ちゃんはこれからも彼女らしく楽しんで、人生を歩んでいくんじゃないかと思っています。

今年の日本女子オープンの舞台は、あの8年前と同じコース

 そんな感じで、アメリカでの生活にはだいぶ慣れたのですが、現時点での賞金ランキングは来年のシード権を獲るには難しい順位で、アメリカに行ってから今年がいちばん厳しいシーズンになってしまいました。いま振り返って思うのは、「私自身、戦えていなかったな」ということで、シーズンの始めからしっかり戦えていたら、結果も違っていたかなと。ただ、それは言っても仕方のないことなのですが・・・。

 ご存じの方もいるかもしれませんが、今年は生まれて初めて父以外の人にコーチをお願いしました。ジョーダン・スピースやユ・ソヨンのコーチをしているキャメロン・マコーミックというオーストラリアの人です。アメリカツアーで友だちになった選手から紹介してもらい、最初は本人から、途中からは彼のチームの一人から指導を受けたんです。

 残念ながら成果は得られなかったのですが、私自身、やっぱり今までのスイングでしかできないんだなと改めて感じたし、このスイングを調整してやるしかないんだと思えました。30歳を過ぎて身体も変化しつつあって、筋力なんかを維持するのはすごく難しいと思うのですが、何とか維持することを今の自分の課題にしています。一方で、正直、昔と同じスイングはできないなとも感じているので、今できること、といっても特別新しいことというわけではないのですが、それをプラスできればと思っています。

 今週は2年ぶりに「日本女子オープン」に出場します。私は2009年の大会でプレーオフの末に負けてしまって悔しい思いをしたのですが、その時の開催コースが今年と同じ我孫子ゴルフ倶楽部でした。今回、事前に練習ラウンドをすることはできなかったのですが、8年前とくらべるとグリーンが大きく変わったと聞いています。悪いイメージはないのですが、だからといってコースを覚えているわけでもないので(笑)、練習ラウンドをしているうちに思い出すかもしれませんね。今年は、JGAの特別承認をいただいて出るので、やはり大会を盛り上げたい気持ちはあります。結果はプレーしてみないと分からないけれど、とにかく自分のベストを尽くしたいと思います。

 そして、その後のいくつかの試合も主催者推薦をいただいて出場する予定なので、この秋は日本ツアーで頑張るつもりです。

横峯 さくら(よこみね・さくら)
1985年鹿児島県生まれ。
8歳でゴルフを始め、「日本ジュニア」や「日本女子オープン」ローアマなどのタイトルを獲得。2004年にプロテストに合格すると、同年わずか3試合でシード入り。翌05年ツアー初優勝を飾ると、09年には年間6勝を挙げ初の賞金女王に。15年よりUSLPGAツアーに参戦中。ツアー通算23勝。身長155センチ、血液型AB。
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