第121回 香妻 陣一朗

狙うのはツアー初優勝だけ。そして男子ツアーを盛り上げたい

今シーズン初めてシード選手としてツアーに参戦する香妻陣一朗プロが登場!

オフトレのテーマは下半身とティショットの強化

 みなさん、ご無沙汰しています、香妻陣一朗です。今シーズンも応援どうぞよろしくお願いします。

 男子ツアーもようやく国内開幕戦を迎えました。僕は今年、初めてシード選手として参戦するのですが、去年までとくらべて何かが変わったということはないですね。シードが獲れるだけお金が稼げたので貯金は少し増えましたが、違いと言えばそれぐらい(笑)。1年間フルに出られるので、気持ちに余裕がある気もしますが、試合が始まったら、今年は今年でまた不安になるんだと思います(苦笑)。

 去年はシード獲得がいちばんの目標だったので、満足度で言えば100パーセント。それに、チャレンジトーナメントで初優勝できたし、「札幌オープン」でも勝てましたから。

 去年それなりの成績を残せた理由としては、「無理をしなくなったのかな」というのが自分で感じる部分です。攻めるべきところは攻めて、守るべきところは守るというのが、試合に出て経験を積むうちにできるようになった気がします。

 そういうマネージメントの部分は成長したと思うのですが、ショットに関してはティショットが全然ダメでした。あまりにもダメなので、シーズンの途中からは、ドライバーを持ちたいところでも3Wをよく使いました。だから当然、飛距離は落ちてしまいました。

 とにかく去年のスイングではツアーで戦っていくのは厳しいと感じたので、今年のオフは、ティショットの練習に力を入れました。実は、昨シーズンの終わり頃からスイングのイメージを変えていて、オフはそれをしっかり自分のものにしようと取り組みました。どこをどう変えたのかを説明するのは難しいのですが、目指しているのはショットの安定感ですね。

 それとオフの練習では、去年と同じようにラウンドを多くこなすよう心がけました。年が明けてから奄美大島で2週間弱、その後沖縄でも2週間ぐらい合宿をしたのですが、どちらも朝に体幹などのトレーニングをしてからラウンドをして、その後またトレーニングというふうに、毎日必ずラウンドをしました。去年のオフも毎日ラウンドして結果が出たので、このやり方が自分に合っているのかなと思って今年もやってみたんです。

 トレーニングでは下半身強化に力を入れました。毎年走っていますが、今年はトレーナーさんと話し合って、多めに走ろうと。それで、坂道とか砂浜とか、めちゃくちゃ走りました。走りすぎてひざが痛くなるくらいでしたが(苦笑)、それによってスイングの土台はできたかなと思っています。

新しいイメージのスイングに手ごたえ

 去年は、シード権を獲れたものの序盤は満足な成績が残せなくて、後半戦も出られる保証がなかったので苦しみました。でも、夏前くらいから徐々に結果が出るようになって後半戦も出られて、そこでうまく稼ぐことができました。

 大きかったのは、やっぱり10月下旬の「マイナビABCチャンピオンシップ」で4位タイに入れたことです。最終日はツアーで初めて最終組で回りました。ただ、あの試合までに、チャレンジの賞金ランキングで上位にいて今年のツアー前半戦の出場権はあったし、トップとは少し離れていました。だから、3日目が終わった時点では「明日は最終組の雰囲気を楽しもう」と思っていました。でも、前の晩はなんだか眠りが浅かったし、朝起きてからは緊張しているのがわかりました。朝イチのティショットでも相当緊張していたのですが(苦笑)、2nd地点まで行ったら、それ以降は普通にプレーできました。もし1打差とかでプレーしていたら、ずっと緊張していたかもしれません。今年は、本当の意味での優勝争いをしたいと思っています。

 ただ、シード権獲得は本当にギリギリでした。結果的には第1シードは63位までで、僕は62位に入れたのですが、「カシオワールドオープン」が始まる前の順位は60位。だから、「カシオ~」では絶対頑張らないと、と思って臨んだのですが、ちょっと入れ込み過ぎたのか、思うようなプレーができず予選を通れませんでした。その時は「うわー、この予選落ちはデカいな」と思いましたね。そうなるともう自分ではどうしようもないのですが、最終日は大会関係者の人に何度も電話をして、ボーダーラインあたりにいる選手たちの順位を確認していました(笑)。だから今シーズンは去年のようなことがないようにしたいですね。

 そして今シーズンですが、1月にあった海外での2試合では、ショットの調子はまだまだでした。でも、その後の練習でだいぶ状態が上がってきました。試合が始まってみないとわからないけれど、自分なりに手ごたえを感じています。パットも去年の途中からは自信を持って打てたので、今年も同じようにできれば問題ないと思います。

 最後に今シーズンの目標ですが、とにかく優勝したい。優勝に限る、というか、勝つことに狙いを絞ってプレーしていくつもりです。そして、若手のひとりとして、男子ツアーを盛り上げていければいいですね。

香妻 陣一朗(こうづま・じんいちろう)
1994年鹿児島県生まれ。
2歳でゴルフをはじめ、横峯さくらプロ、姉の香妻琴乃プロらとともにゴルフ教室「めだかクラブ」で腕を磨く。宮崎・日章学園高3年時の2012年、日本アマで3位に。13年プロテストに合格し、14年よりレギュラーツアーに本格参戦。チャレンジトーナメントにも出場し、16年「elite grips challenge」で同ツアー初優勝。同年レギュラーツアーで賞金ランキング62位となり初のシード権を獲得。身長165センチ、体重71キロ。血液型A。
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