Vol.59
ついにクライマックス! 今シーズン最強の女王は誰だ!?

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 取材日:11月21、22日
2017シーズン最終回となる今回はスペシャルバージョンでお届け。レギュラーメンバーの吉田弓美子プロ、青木瀬令奈プロのほか、スリクソンボール契約のキム ハヌルプロ、イ ボミプロ、笠りつ子プロの本番前の調整の様子をレポートします。

出場できることに感謝。自身の存在をアピールできれば
吉田 弓美子
今大会出場:6年連続6回目
今季のベストフィニッシュ:フジサンケイレディスクラシックほか計2勝

すべてのツアープロが出場をめざす“夢の舞台”であり、その年最後のツアー公式戦(メジャー)でもある今大会。今年は、今季のトーナメント優勝者や前週終了時点の賞金ランキング上位25位までの選手など計30名のトッププロたちが、最強の女王の座をめざして争います。この晴れの舞台に6年連続6回目の出場を果たしたのが吉田弓美子プロ。火曜日のプロアマトーナメントでは、今季2勝目の原動力となった『XXIO X(テン)』ドライバーでロングドライブを見せていました。「メチャクチャ正直な話をすると、昨シーズンは長期間お休みしてしまったので、今シーズンは、ツアーを戦う技術やメンタルがついて来ず、たぶんQTに行かないといけないだろうと覚悟していたんです。だから、まさか2勝できるとは思わなかったし、この大会にも出られると思っていなかったので、すごくありがたい1年だったなと思います」と、今大会に出場できたことへの感慨をしみじみと語る吉田プロ。そして、会場の「宮崎カントリークラブ」(宮崎市)について「何度プレーしても難しいですよね(苦笑)。このコース独特の芝質だったり、近くにある海から強い風が吹いたり、いろいろ絡んでくるので。でも、コースコンディションは最高で、やっぱり最終戦にふさわしいコースですよね」と、警戒しながらも称賛。さらに今大会での抱負について、「いつも応援してくださる方で、宮崎まで来られない方がたくさんいらっしゃるし、ダンロップさんにも恩返しをしたいので、ギャラリーのみなさんだけでなく、テレビ画面を通して自分の存在をアピールできたらいいなと思います」と控えめながらも力強く話してくれました。

念願の初出場! 順位は気にせず一打一打に集中
青木 瀬令奈
今大会出場:初出場
今季のベストフィニッシュ:ヨネックスレディス 優勝

プロ7年目の今シーズン、悲願の大会初出場を果たしたのが青木瀬令奈プロ。一昨年、昨年ともに賞金ランキング27位とあと一歩のところで出場が叶わず、昨年の自身最終戦を終えた時から今年のこの大会出場を目標に戦ってきたそうです。「先週の試合は特にピリピリしていましたが、今週は1年間頑張ってきたご褒美の試合というか、楽しもうという空気が選手からも感じられますね」と、大会の雰囲気について語る青木プロ。このコースは、中学3年の時に行われた「日本女子アマ」でプレーし、ベスト8に入ったのだとか。「だからイメージはよかったのですが、今回プロのセッティングでプレーしてみると難しく感じましたね。みなさんも『コースをよく知っていないと難しいよ』と。でも、私は高麗グリーン自体はすごく好きで、しかもこのグリーンは、目はしっかりあるけど、ちゃんとストロークすれば目の通りに転がってくれる感じがあります」と、コース名物の高麗グリーンへの印象も悪くない様子。そして、「昨日(火曜日)は霜が降りてかなりランが出たのですが、普通の状態だとあまり転がらないことを考えると、5Wとか7Wを持つ機会はけっこうあるのかなと思います」と、今月に入って使い始めた『XXIO X(テン)』のフェアウェイウッドをキーのクラブに挙げていました。さらに大会での目標について「先輩プロのみなさんは『楽しんだほうがいいよ』と言ってくださいますが、内容が伴わないと本当の意味で楽しめないと思うんです。だからベストパーフォーマンスをめざしていきたいし、順位はあまり考えずに、一打一打に集中したいと思います」と初々しく話す青木プロ。初めての舞台での健闘に期待しましょう。

目標は笑顔でいいプレーを見せること。最後までベストを尽くす
キム ハヌル
今大会出場:3年連続3回目
今季のベストフィニッシュ:ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップほか計3勝

ディフェンディングチャンピオンで、今年も3年連続で大会への出場を決めたキム ハヌルプロ(韓国)。ハヌルプロが2015年の日本ツアー本格参戦前からずっと愛用しているボールが、『スリクソン Z-STARシリーズ』。「フィーリングがソフトなのと、風に強いところが気に入っています」と確かな信頼を寄せていて、もちろん今季の3勝もこのボールから生まれたものです。そんなハヌルプロに、まずは今シーズンのここまでの戦いを振り返ってもらいました。「前半戦はすごくよかったのですが、あの時期に、自分のエネルギーをすべて使い果たしてしまったのかなという感じはありますね。だから、後半戦はちょっと疲れてしまって、ショットも満足できないことが多いですね」。とはいえ、ここは昨年優勝した相性のよいコース。「グリーンが小さいので、アイアンショットが大事になると思います」と、連覇へのカギとしてグリーンを狙うショットの距離感を挙げていました。現在、賞金ランキング2位につけ、この大会に勝てば、逆転賞金女王の可能性も残すハヌルプロ。「今、自分がここにいられるのは、今年いい成績を挙げてきたから。まだ(賞金女王の)チャンスはあるので、最後まで自分のベストを尽くしたい。今、いちばんめざしているのは、笑顔でいいプレー見せることなんです。だから、今週もそれをめざして頑張ります!」。愛称である“スマイル・クイーン”の会心の笑顔をぜひ見たいものです。

パットは自信を持って。今シーズン2勝目をめざす
イ ボミ
今大会出場:6年連続6回目
今季のベストフィニッシュ:CAT Ladies 優勝

プロアマトーナメントが行われた火曜日の晴天から一転、翌水曜日は朝から雲が広がり、午前10時過ぎには雨が降り始めました。強い雨の中、練習ラウンドとドライビングレンジでの打ち込みを続けていたのがイ ボミプロ(韓国)。彼女もまた、長く『スリクソン Z-STARシリーズ』を愛用しているプレーヤー。そのボールの魅力について改めて聞いてみると、「やっぱりグリーン周りですね。ショートゲームでのスピンが効く感じが好きです」。昨シーズンは年間5勝を挙げ、2年連続で賞金女王に輝いたボミプロですが、今季はここまで1勝。「去年の成績からすると、今年はちょっと悔しいシーズンになってしまいました。もっといいプレーを見せたかったです。ゴルフというスポーツは、ボールをまっすぐ飛ばすだけではなくて、いろいろコントロールしないといけないと思うのですが、今年はなかなか思うようなイメージのボールが打てなくて」と苦しかった今季の戦いについてコメント。とはいえ、2012年には、大会初出場で初優勝を飾っているボミプロ。「ショットの方向性が大事ですね。あとは高麗グリーン。目が難しいので、自信を持ってパットができればと思います」と大会2勝目へのポイントについて話し、さらに「今年はいろいろな経験をして、勉強できたこともたくさんあります。今年最後の試合ではあるけれど、来年にいいプレーができるように、いいイメージで終わりたいですね。そのために、今年もう1勝できるよう一生懸命頑張ります」と前向きに語るボミプロでした。

7年連続は日本人最長。最終戦での今季初Vに期待!
笠 りつ子
今大会出場:7年連続7回目
今季のベストフィニッシュ:アース・モンダミンカップ 3位

今回、日本人選手としては最長の7年連続での出場を果たしたのが笠りつ子プロ。今シーズンは優勝こそないものの年間を通して安定したプレーを見せ、賞金ランキング15位(前週終了時点)で出場権を獲得しました。「1年間、健康でケガもなく元気にプレーできたのはよかったのですが、成績については全然満足していません。でも、やっぱりこの大会に出るのはステータス。これに出ないと意味がないと開幕から思っていたのでよかったです。7年連続と聞いて、『そんなに来てたんだ』と思いましたけど(笑)」。そんな笠プロは『スリクソン Z-STAR XV』を愛用中。「私はしっかりした打感が好きなので、ずっとXVです。今のモデルも試した時にすごく飛距離が伸びたのですぐに替えました」と、その飛びに魅力を感じているようです。今週、笠プロは早くも月曜から9ホールを練習ラウンド。そして火曜日にプロアマ戦でプレーした後、雨となった水曜日はドライビングレンジとパッティンググリーンで最終調整を行いました。「このコースは好きなのですが、毎年悔しい思いをして終わるんです(苦笑)。あんまり相性がよくないのですが、その分、開き直っていけるということもあります(笑)。このコースはティショットの置き所によってセカンド以降の攻め方が大きく変わるので、まずティショットをよく考えて打たないと。風の計算も大事ですね」とコースマネジメントについて語ったあと、「最後まであきらめず“勝つ”という気持ちで臨みますが、この大会はコースとの戦いなので、よくコースを見てプレーしたいと思います」と話す笠プロ。最終戦での有終の美に期待がかかります。

「エレガントツアーダイアリー」を一年間ご愛読いただきまして、どうもありがとうございました。ここでご紹介した選手のほかにも、今大会には、全美貞、若林舞衣子、キム ヘリムというスリクソンボール契約プロたちが出場します。彼女たちの活躍にどうぞご期待ください!