XXIO

ゼクシオを超えるゼクシオを

常に革新的なテクノロジーで打ちやすさ、飛距離性能、爽快感を追求してきた<ゼクシオ>。
そのこだわりは、やがてクラブ単体だけでなく、スイングという新たな領域に広がることになる。
10代目<ゼクシオ>はどんなクラブか。
初代から18年にわたる開発の歴史をひも解くと、ニューモデルのポテンシャルが見えてきた。

挑戦と革新の18年

存続の危機から生まれた<ゼクシオ>

住友ゴム工業(株)は、1998年に米国のキャロウェイゴルフと販売代理店契約を締結。革新的クラブを次々と開発し、90年代後半、同社の国内販売シェアは約15%、国内シェアは2位と躍進を遂げた。しかし、その契約が99年末で終了することになり、事業存続の危機に直面。新たなヒット商品を開発することが急務となった。存続の危機に直面。独自の製品を開発することが急務となった。
新クラブのコンセプトは、日本人に合うやさしいクラブ。打ちやすさ、飛距離性能、爽快感にこだわった開発がスタートした。重要な役割を担ったのが同社のインパクト解析診断システム「デジタルインパクト」だ。最新技術を駆使し、今では一般的となったフェース反発を高くするための肉厚分布を取り入れた。開発の最前線となったのは、兵庫県の「ダンロップゴルフ科学センター」。極秘プロジェクトだったため、社員を中心に1000人以上が試打を繰り返した。

2000[初代] XXIO TOUR SPECIAL

新クラブは<XXIO>(ゼクシオ)と名付けられた。21を表すローマ数字とボールを表す「0」を組み合わせたものだ。21世紀に向かってボールを飛ばすという意味が込められている。
社運を賭けたプロジェクトは大成功。当時の<ゼクシオ>使用プロが賞金王を獲得したこともあり、ドライバー売り上げ1位の座を獲得した。

2000[初代] XXIO TOUR SPECIAL写真

2002[2代目] NEW XXIO

2代目<ニューゼクシオ>はブランドを浸透させるため、コンセプト、外観を変えずに中身を進化させた。チタン合金「SP700」を採用して飛距離性能を向上。初代を凌駕する爆発的ヒットを記録した。

2002[2代目] NEW XXIO写真

2004[3代目] NEW XXIO

続く3代目の開発時期は、市場が「複合ヘッドか、フルチタンヘッドか」で揺れていた時代。「複合ヘッドではゼクシオらしい高く爽快な音は出せない」と結論付け、<ニューゼクシオ>はフルチタンで開発された。このモデルは、性能面でもフェースのたわみで飛ばす「インパクトフェース」からボディ全体をたわませて飛ばす「インパクトパワーボディ」へ進化。ヘッド容量も350cm3から405cm3へと大きくなり、飛びとやさしさが一段と向上した。

2004[3代目] NEW XXIO写真

2006[4代目] ALL NEW XXIO

2006年に登場した4代目は、2年後のSLEルール(高反発ヘッド規制)施行を前に、高反発ヘッドかルール適合ヘッドかの決断を迫られた。結果、<オールニューゼクシオ>は高反発モデルと適合モデルを併売することに決まった。ボール初速では高反発モデルにかなわない適合モデルは、ヘッドを低重心化して打ち出しを高くし、スピン量を最適化。加えて軽比重チタンフェースの採用で重量を7%軽減し、スイートエリアを25%拡大。平均飛距離を向上した。

2006[4代目] ALL NEW XXIO写真

2008[5代目] THE XXIO

5代目<ザ・ゼクシオ>は適合モデルのみだったが、当時の社長から「高反発モデルを超える飛びを実現しなければ発売しない」と厳命され、開発されたモデル。フェースの反発エリアを大幅に拡大したほか、重心距離を短くして球のつかまりのよさを追求。また、シャフトを0.75インチ長尺化して飛びを追求。高反発を超える飛びを見事に具現化した。

2008[5代目] THE XXIO写真

2010[6代目] 新・XXIO

続く6代目の〈新・ゼクシオ〉は深重心を目指したモデル。深い重心位置だと打ち出し角とスピン量を理想に近づけることはできるが、それには従来よりも軽くて強いフェースをつくらなければいけない。そんな中、材料メーカーの新日鐵住金と共同開発したのが「Super-TIX PLUS for XXIO」だった。6代目はいままでより明らかに高く、スピン量の少ない弾道を実現。このモデルもベストセラーとなった。

2010[6代目] 新・XXIO写真

2012[7代目] XXIO 7

6代にわたって着実に進化を続けた<ゼクシオ>だが、それまでの発想やテクノロジーでは性能向上に限界が見えてきた。7代目<ゼクシオ セブン>開発に当たって新たに着目したのが、クラブ慣性モーメントを小さくして飛ばすという発想だった。
慣性モーメントは物体の動きにくさを表す数値で、小さいほどクラブが振りやすく、ヘッドスピードを上げることができる。しかし、ヘッドを重くしながらクラブ慣性モーメントを小さくするには、シャフトを軽くして、さらに手元重心にしなければならない。この2つを同時に実現するためには、一番細く弱い先端部の肉厚をさらに薄くする必要があった。数百本のサンプルをつくり試行錯誤した結果、他社には真似のできない軽量・手元重心のシャフトが完成。また、6代目よりも0.5インチ短い45.5インチのシャフトとしたこともクラブ慣性モーメントを小さくできた一因だった。
この新たなコンセプトは、その後の<ゼクシオ>に引き継がれていくことになる。

2012[7代目] XXIO 7写真

2014[8代目] XXIO 8

クラブ慣性モーメントを小さくしてヘッドスピードを上げる「ヘッドスピードアップテクノロジー」とヘッド重量を大きくしてボール初速を上げる「ボールスピードテクノロジー」。<ゼクシオ セブン>では、2つを合わせた「デュアルスピードテクノロジー」で飛距離アップを実現したが、<ゼクシオ エイト>では、これをさらに進化させた。ヘッド重量を1グラム重くしてシャフト重心を10ミリ手元側に移動。<ゼクシオ セブン>でD1(R)だったヘッドバランスをD3(R)へと変更した。「D1、D0が一番飛ぶ」という固定観念から脱却し、従来の発想ではありえないヘッドバランスに仕上げたことで、飛距離アップを実現したのだ。

2014[8代目] XXIO 8写真

2016[9代目] XXIO 9

<ゼクシオ ナイン>は、さらにスイングの領域にまで踏み込んだ開発が行われた。シャフトでタメをつくり、コックのリリースタイミングを遅らせてヘッド軌道を修正。ヘッドスピードをアップさせるという発想だ。デジタルインパクトを用いたシミュレーションや徹底したヒューマンテストの結果、前モデルよりもシャフトを2グラム軽量化、20ミリ手元重心化させれば理想の動きが可能になることが分かった。
<ゼクシオ セブン>から<ゼクシオ エイト>にかけて、1グラムの軽量化、10ミリの手元重心化を達成したばかり。特にシャフトの2グラム軽量化、20ミリ手元重心化は非常に困難を極める開発だったが、総力を結集してこの課題を見事にクリア。ヘッド軌道を変える<ゼクシオ ナイン>を完成させた。

2016[9代目] XXIO 9写真

振りやすさを極めるためシャフトの役割は大きくなった

<ゼクシオ セブン>からはヘッドとシャフト、トータルで飛ばすという考えの基、スイングの領域にまで踏み込んだ開発がスタート。
クラブの軽量化、シャフトの手元重心化が大きなテーマだった。

XXIO 7~9 シャフト

2017[10代目] XXIO X

“芯食い体験”を可能にする新開発シャフトとヘッド

もっと飛ばしたい――。そんなゴルファーの想いに応え続けた<ゼクシオ>は、今回で10代目となる。<ゼクシオ テン>のコンセプトは「飛びの“芯食い”体験」。3代前からスイングにも科学の目を入れてきた同社は、スイングとインパクトを徹底的に解析することで打点を芯に集めるという革新的クラブを開発した。
ゼクシオ販売企画担当の北村恵一氏はこう語る。「スイング中の体の動きを解析した結果、ゴルファーはスイング時に、体の前後方向、特に前方向に大きな力を受けていることが分かりました。ドライバーショットでは、約40㎏相当。これがスイング中の体のブレを生み、ミート率を悪化させていたのです」。

同社独自のシミュレーション技術を活用して、体への負荷を軽減するシャフト構造を研究。その結果、力を抑制するにはクラブをできるだけ体の近くに通しながらインパクト直前にその力を開放し、クラブを素早く通過させることが効果的ということが分かった。そんな中から生まれたのが独自設計の「スマート・インパクト・シャフト」だ。「簡単にいえば、粘って、粘って、最後に一気に走る。ダウンスイングからインパクトまで、クラブが体の近くを通り続けることで体にかかる力を抑制。さらに、大きくしなり戻るためインパクト時のヘッドスピードが上がります」(北村氏)。
その結果、スイングを乱す前方向への力を低減し、打点のバラツキを28%抑制できた。
また、シャフトはクラブ長さを45.75インチと前モデルより0.25インチ長尺化しながらも、総重量を270グラム(Rシャフト・前モデル比2グラム減)と軽量化。スイングスピードアップと振りやすさを両立させた。

一方、ヘッドはゴルファーの打点分布とフェース、ボディの剛性を徹底的に分析し、さらなる反発性能強化を実現。「ハイ・エナジー・インパクトヘッド」を完成させた。5代目で採用した鍛造カップフェース構造を応用しながら、クラウン部のトゥ・ヒール部を薄肉化、さらにフェースのトゥ側・上下部分の薄肉化、ソール部ヒール側を溝設計などの改良により、ゴルファーが芯で打てたと感じるエリアが前モデル比で34%も拡大しているのだ。「インパクト時にフェースとボディが変形しやすい構造になり、芯の反発性能を各段に高めることができました」(北村氏)。
芯に当てやすいシャフトと芯が広いヘッドの相乗効果で、多くのゴルファーが飛びの“芯食い”体験を味わえる。<ゼクシオ テン>は、これまでのゼクシオが培ってきた技術を総結集させたモデルといえるだろう。

写真

株式会社ダンロップ
スポーツマーケティング

北村恵一氏

近年のゼクシオの企画に深く携わってきた、
〈ゼクシオ テン〉誕生の中心人物のひとり

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