2017年11月20日

期待のルーキー・新垣比菜プロ インタビュー

いつか世界中で活躍できる選手になりたい

今夏のLPGAプロテストに合格した新垣比菜プロが、このたびダンロップスポーツとゴルフ用品使用契約を締結。スリクソン・プレーヤーとして新たなスタートを切る新垣プロが、ゴルフとの出会いやプロテスト、そして今後の目標について、ダンロップゴルフィングワールドに語ってくれました。

ゴルフを始めた時から「プロになりたい」と思っていた

ダンロップゴルフィングワールド(以下、DGW):ゴルフを始めたのは8歳の時だそうですね。

新垣比菜プロ(以下、新垣):はい。(同じ沖縄出身の)宮里藍さんがプレーするのをテレビで観て、「カッコいいな」と思ったんです。ゴルフというスポーツは知っていたので、父にお願いして練習場に一緒に連れて行ってもらいました。私は他のスポーツの経験がなくて、初めてやったスポーツがゴルフだったのですが、とにかく藍さんに憧れていたので、ゴルフを始めた時から「将来プロになりたいな」という気持ちはありましたね。

DGW:初めて競技会に出たのはいつですか?

新垣:小学3年の時、ゴルフを始めた翌年です。周りの子がみんな出場するというので、私も出てみようかなと思ったんです。沖縄の試合では意外といい成績が残せたので、試合中も楽しいなと感じることが多かったです。

DGW:そして、2011年、地元で開催された国内女子ツアー「ダイキンオーキッドレディス」に、大会史上最年少の12歳で初出場しました。

新垣:はい。あの大会では、沖縄出身のゴルファーを対象にしたアマチュア大会が毎年開催されていて、上位4人が本選に出場できるのですが、たまたまその4人に入ることができました。本選では、アマチュアは人気のあるプロの方と同じ組に入れてもらえて、私は初日に(沖縄出身の)上原彩子さん、馬場ゆかりさんというすごく強い選手と一緒でした。プレーしているあいだは緊張して、最下位で予選落ちしてしまったのですが、終わったあとは「すごく楽しかった!」と思いました(笑)。ダンロップのクラブやボールを使い始めたのは、ちょうどあの試合に出た時からで、それからはずっとボールはスリクソン、クラブはゼクシオです。

DGW:アマチュア時代に数多くのタイトルを獲得しましたが、いちばんうれしかったタイトルは?

新垣:昨年の「日本ジュニア」(女子15歳~17歳の部)です。実をいうと、勝った瞬間はものすごくうれしいという感じではなかったんです。でも、中学1年の時に初めて出てから、ずっと優勝したいなという気持ちでプレーしていたので、最後のチャンスで優勝できたんだと思ったら、じわじわうれしさがこみあげて来て、「ああ、勝ててよかったな」とすごく思いましたね。

DGW:その前年、16歳(高校2年生)で出場した2015年のステップ・アップ・ツアー開幕戦で初優勝。アマチュアでの同ツアー優勝は史上3人目の快挙で、同じ年には、レギュラーツアーで3週連続トップ10入りと大活躍でした。当時、プロに転向することは考えなかったのですか?

新垣:そうですね。たしかに、「もしかしたらプロで通用するかも」という気持ちはあったし、勝つチャンスはあったなと思います。でも、あの頃は怖いもの知らずでゴルフをしていたし、それが普通だと思っていたのですが・・・。今はプレーしていて不安や怖さを感じることがあるし、あの頃のゴルフは今とは全然違いますね。

来季レギュラーツアーでプレーできるよう、まずはQTで頑張りたい

DGW:今年7月の最終プロテストではトップ合格を狙っていたそうですね。

新垣:はい。余裕があれば、と思っていましたが、いざ始まってみたらティショットがラフに入ることが多くて、トップ合格をめざせるゴルフではなかったですね(苦笑)。最終日の後半になると緊張も加わって、それがスコア(※当日は2オーバー「74」)に表れてしまいました。プロテストは、ふだんの試合とは別モノでしたが、とにかく合格できてよかったです。

DGW:LPGAのホームページのプロテスト合格者の自己PR欄には、「ドライバーショットが得意」と書いてあります。やはりドライバーが武器なのですか?

新垣:うーん・・・(と少し考えてから)、以前はそうだったのですが、2年くらい前から、プレッシャーがかかった場面ではミスが出ることが多くなってしまって・・・。調子がいい時には何も考えずに打てるんですけどね。ここ2年くらい、ショットで悩むことが多くて、特に今年の初め頃はすごくショットが悪くて、ショートゲームまで上手くいかなくなってしまって苦しみました。でも、練習することで何とか抜け出すことができて、今はティショットもちょっとずつよくなっていると思います。ただ、プロとして活躍するには、ティショットも含めて全体的にレベルアップしないといけないなと感じています。

DGW:プロになって、アマチュアとの違いを感じることはありますか?

新垣:プレーしている時には特に感じないのですが、結果に関しては、やはりプロは賞金がかかっているので、そこはアマと大きく違いますね。アマの頃も順位は気にしていたけれど、予選落ちしても「ま、仕方ないか」とあっさりした感じだったのですが、プロになってからは、スコアを落とすとすごく悔しいと思うようになりました。

DGW:なるほど。ところで、憧れの宮里藍プロとは同じ組でプレーしたことはあるのですか?

新垣:はい。今年の女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の初日と2日目に初めて同じ組でラウンドしました。ただ、その時にはまだ私がアマチュアだったこともあって、あまり話せませんでした。その後、6月の「サントリーレディスオープン」の練習ラウンドで、これが最後のチャンスだと思って、ハーフだけ一緒に回らせてもらいました。藍さんの組にあとから自分で名前を書き入れたので「大丈夫かな?」と心配で、最初はすごく緊張したのですが、藍さんはすごく優しくしてくださって。最後は「今年のプロテスト頑張ってね」と言ってもらえて、すごくうれしかったです。でも、同じプロとしてプレーできないのはちょっと寂しいですね。

DGW:では、最後にプロゴルファーとしての目標を聞かせてください。

新垣:はい。近い目標としては、来シーズンのレギュラーツアーに出場するために、クォリファイングトーナメント(QT)を頑張ります。将来的には、日本で活躍するのはもちろんですが、オリンピックにも出てみたいですし、いずれは海外のメジャーやアメリカ女子ツアーにも挑戦したいですね。藍さんのように、世界に飛び出して、世界中で活躍できる選手になれたらと思います。

DGW:ありがとうございました。今後の活躍に期待しています。