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2017年4月25日

吉田弓美子、苦難を乗り越え涙の復活優勝
~「フジサンケイレディスクラシック」で2年ぶりのツアー6勝目~

 国内女子ツアーの今季第8戦「フジサンケイレディスクラシック」で、吉田弓美子が大会初制覇。今季初優勝は、2年ぶりのツアー6勝目となった。

 今季6試合に出場して予選通過は1試合のみ。前週の試合では2日目に背中痛のため途中棄権し、今大会も背中に不安を抱えながらの参戦となった吉田。だが、初日、6バーディ・ノーボギーの「66」で回り、首位と1打差の2位タイと好スタートを切ると、「朝はどこでやめようかという状態だった」という2日目もボギーなしの3アンダー「69」をマーク。通算9アンダーで首位タイに立った。

「とにかく最後まで完走することを目標にして頑張りたい」

 そう言ってスタートした最終日だったが、1番ホールを今大会初めてのボギーとすると、続く2番でもボギー。背中痛が悪化し、カップからボールを拾い上げるのもキャディに頼むほどだった。だが、「最後までやり切りたかった」と耐え、パー5が続く4番、5番で確実にバーディを奪取。スタート時の9アンダーに戻し首位タイで折り返すと、ここから吉田が持ち前の勝負強さを発揮する。

 11番パー3でティショットを2mにつけ、これを沈めると、12番パー5では奥からの第3打をチップインさせて連続バーディ。16番パー5でも奥からのアプローチをOKの距離につけバーディとすると、続く17番パー3では、およそ13メートル残したパーパットを見事に沈めた。難しい18番でも難なくパーをセーブし、2位に3打差をつけて逃げ切った。

 背中の痛みもあり、ティショットは思い切り振れない。だが、3日間の平均ディスタンス250.00ヤードは、決勝ラウンドに進出した54人中14番目と踏ん張った。そんな吉田がティショットで手にしたのは『ゼクシオ ナイン』ドライバー。最終日の16番ではビッグドライブでバーディにつなげたほか、風の強い川奈で高い直進性を発揮し、吉田のステディなゴルフを支えた。

画像は3月のダイキンオーキッドレディスで撮影したものです。

 また、今季から本格投入しているNEWボール『スリクソン Z-STAR XV』と『クリーブランド RTX-3 ブレード』ウエッジも、抜群の冴えを見せた吉田のショートゲームをサポートした。

 昨シーズンは、8月半ばの試合を体調不良によって途中棄権して以降、棄権や欠場を余儀なくされた吉田。優勝者インタビューでは涙を流しながら、

「正直、もうツアーはお休みしようかというか、もうツアーには戻って来られないかなと思いながら、日々を過ごしていました」

 と、苦しかった時期を振り返った。そんな状況から立ち直れたのは仲間たちの励ましだったという。

「休んでいるあいだ、たくさんの方がすごく心配してくれました。女子プロのみんなもそうだし、関係者のみなさんも“また戻ってくるのを待っているからね”と言ってくれました。そういう声がすごく心に響いて、またもう一度みんなに会いたい、一緒に頑張りたいと思って帰って来ました」

 また、優勝スピーチでは、ツアーに戻ってきたもう一つの目的についても口にした。

「ゴルフの素晴らしさを広く伝えたい。自分はプロゴルファーなのだから、試合に出てプレーを通じてその素晴らしさを伝える必要があると思いました」

 そして、その結びでは、

「つらくて苦しいこともたくさんありましたが、一度きりの人生をプロゴルファーとして生きたからには、最後までゴルフと一緒に人生を歩んでいきたいと思います」

 と新たな決意を語った。苦難の日々を乗り越え、復活を果たした吉田のさらなる活躍に期待したい。

吉田 弓美子選手の弊社使用ギア