自ら開発に関わったNEWボールを松山英樹プロがPR ホールインワンから始まったNEW『スリクソン Z-STAR』

来年2月に新発売されるNEW「スリクソン Z-STARシリーズ」の記者発表会が、12月中旬、都内のホテルで開催され、同ボールを使って今シーズン5勝を挙げた松山英樹プロがゲストとして参加しました。約140名の報道関係者が出席した発表会では、松山プロもテストの様子を振り返りながらその魅力をPR。今回は、当日に行われた松山プロとダンロップスポーツのスタッフによるトークセッションの模様をダイジェストでご紹介します。
【トークセッション出席者】
  • 松山英樹プロ
  • 神野一也:ダンロップスポーツ(株)商品開発本部ゴルフボール開発部。NEW「スリクソン Z-STARシリーズの開発を担当し、松山プロのテストにも立ち会った。
  • 藤本哲朗:Cleveland Golf Company,inc所属。2014年より、PGAツアーのツアー担当として松山プロを現地でサポートする。
  • 司会=安達利也:ダンロップスポーツ(株)広報部部長

初テストでホールインワン、初の実戦投入でいきなり優勝

  • 司会
    まずは松山プロ、このボールは、初めてコースでテストした際にホールインワンをしたそうですね。
  • 松山
    そうなんです。前半のハーフでいろいろなボールをテストして、「このボールで行こうかな」と決めたあと、後半の最初のパー3で打ったらホールインワンしました。1発目で、しかもキャリーで!その時、「このボールでイケるんじゃないか」と思いました。
  • 初めてNEW「スリクソン Z-STAR XV」をテストした日にホールワンを決め笑顔の松山プロ。
  • 神野
    そのボールが、今回発売するNEW「スリクソン Z-STAR XV」(以下、XV)とまさに同じスペックのボールでしたのでうれしかったですし、私も「これでイケる」と思いました。
  • 司会
    松山プロは、ボールにはどんなこだわりがあるのでしょう?
  • 松山
    はい。僕は、ボールについては、パッティングの時の音にこだわっていて、そこをクリアするのに時間がかかったのですが、先ほどのホールインワンをした時に、「(音も)いいんじゃないか」と思ったんです。それが今年の1月で、2月の「ウェイストマネジメント・フェニックスオープン」で使ってみたら、いきなり優勝できました。初めて使った試合で勝てたので、その後は「すごくいいボールだな」と思いながらプレーしていました。
  • 司会
    神野さん、松山プロがパットで求めたのはどんな音だったのですか?
  • 神野
    プロは最初に“澄んだ音”とおっしゃって、それが何なのかをつかむのに苦労したのですが、クラブでも使う音響解析技術を応用した結果、プロが求める音にたどり着きました。そして、音だけでなく、同時に進めていた飛距離、スピンに関する技術とプロの感性のマッチングもうまくいったので、そこはよかったなと思います。
  • 司会
    松山プロは、自分でも無茶を言っているなと思いましたか(笑)?
  • ざっくばらんなトークを繰り広げた(右から)松山プロ、神野、藤本の3人。
  • 松山
    これだけ時間がかったということはそうですね(笑)。僕の求めていた音というのは、実際には高い音で、それはイコール硬いボールだと思っていたのですが、いろいろテストをしていく中で、意外とそうじゃないんだなということがわかってきました。
  • 神野
    プロがおっしゃったように、音には硬さ以外の要素が関係している可能性があることがわかったので、それまでとは違うプロトタイプをアメリカのホテルに持参して、プロにリフティングしてもらったら、「あ、これ、いいかも」と言ってもらえました。

すごくいいボールができたので、本当に自信を持ってプレーできる

  • 司会
    今回はかなり長期間のテストでしたが、プロは楽しかったですか?
  • 松山
    はい、楽しかったです。まあ、「まだできないのか」とも思いましたけど(笑)。相当な数のボールをテストした末にこのボールに辿りつけたので、他メーカーのボールとくらべても、すごくいいボールができましたし、本当に自信を持ってプレーできています。
  • 藤本
    松山プロは、ゴルフの道具のことを考えるのが本当に大好きで、どんどんアイディアを出してくれるんです。それを形にする技術者は大変だと思うのですが(笑)、神野さんは事前に製品として用意してくれました。たとえば、松山プロが「“これ”と“これ”を組み合わせたらどうなりますか?」と聞くと、神野さんが「それを作って持ってきました」と。さらに「“これ”と“これ”のあいだは?」と聞くプロに、「それもありますよ」と、すべて用意していたんです。それを聞いた松山プロが「うわっ、先回りされてますね。明日のテスト、楽しみだな」と言った時には、僕たちもすごくうれしかったですね。
  • パットでのテスト。松山プロの後方の箱にはプロトタイプのボールがたくさん入っていた。
  • 神野
    去年、アメリカで大きなテストを3回やったのですが、1度目は20種類、2度目は40種類、3度目は60種類の試作ボールを持って行きました。1度目は全部打ってもらい、プロの意見とこちらの技術をすり合わせて、その結果をボールに反映させた結果、どんどん種類が膨れ上がっていきました。3度目のテストで打ったのは数種類だけでしたが、それもいろいろな可能性を考えてのことでした。
  • 司会
    私もそのテストには立会いましたが、前日にホテルの部屋でパットをしたのが本当のテストで、コースではそれを確かめるだけ、という印象を受けましたが……。
  • 松山
    まあ、それもありますけど、室内で感じる音と、屋外で打つ音とはやはり違うと思いますから。ホテルである程度選んだほうがいいのかなと思いながらテストをして、コースでもテストを重ねていった結果、この写真(と言って、アメリカでのテスト時の写真に目をやる)のようなことになったと思うんですけど(笑)。
  • 司会
    今回、松山プロにとって、ボールの開発に関わったことはボールの仕組みを知るよい機会になったと思うのですが。
  • 松山
    そうですね。全然何も知らないところからスタートして、構造などを教えてもらって、いろいろ学ばせてもらいました。その結果、こうやっていいボールができたのかなと思います。
  • 神野
    ありがとうございます(笑)。

アイアンでのスピンが増えたおかげでピンをデッドに狙える

  • 司会
    XVのアプローチ性能についてはいかがですか?松山プロはパットの次にこだわりがあると思いますが。
  • 松山
    最初にパットでテストした時の音がよかったので、あとはグリーン周りのスピン性能だなと思ってアプローチショットをしました。その結果、それまでのボールよりスピンがかかったので、「このまま行こう」と。正直、フルショットのテストはほとんどしなかったのですが、実際に試合で打つと、「今までより飛んでいるな」とすごく感じるので、(飛距離性能も)ボールが実証してくれていると思います。
  • 司会
    アイアンショットについてはいかがですか?
  • 松山
    去年勝てなかった時期があって、その時に、ボールの働きによってスピンを増やせないかとすごく悩んだのですが、今年1月にこのXVを打った時に、スピンがちょっと増えたんじゃないかと感じたんです。キャディの進藤さんやトレーナーの飯田さんとも、「スピンが増えたよね」「でも、ドライバーの飛距離は伸びてるんじゃない?」という話をしました。アイアンでのスピンが増えたおかげでピンをデッドに狙えることが、最近のよい結果につながっていると思います。
  • 司会
    XVのアイアンショットの弾道では、最後に“めくれる”という表現を使っていましたね。
  • 松山
    はい。たとえばオーガスタの16番なんかはピンポイントで狙いたいホールなので、絶対にスピンが欲しいんです。このボールなら、そういう状況でスピンの利いた球が打てる自信ができたので、今年の大会でもトップ10(7位タイ)に入れましたし、来年(2017年)は、このボールを使って優勝をめざしたいと思います。
  • 司会
    ぜひよろしくお願いします(笑)。
  • 藤本
    “めくれる”というのは、しっかりスピンが利いて、弾道の最後のところで少しフワッと浮いて、垂直に近い感じでやわらかくグリーンに着地する感じで、それが松山プロが求めているイメージだと思います。以前、当社と契約していたJ・ヒューリク選手も道具に関する感覚は鋭いなと感じましたが、松山プロはそれ以上で、普通の人にはわからない領域にいると思うのですが(苦笑)。
  • 松山
    わかってくださいよ(笑)。

ドライバーの飛距離が伸びて、「ボールでこんなに変わるんだな」と感じた

  • 司会
    ドライバーの飛距離についてはどうですか?
  • 松山
    XVを使い始めたのは、ショートゲームからアイアンショットの性能がよくなったからですが、優勝した「ウェイストマネジメント~」では、去年とくらべてドライバーショットの距離がかなり出ていて、「ボールでこんなに変わるんだな」とすごく感じました。
  • 司会
    風に関しては、「風との相性がいい」という言い方をされていますね?
  • 松山
    はい。風に影響されにくいのがいいボールだと思っていらっしゃる方はかなり多いと思いますし、他のプロもそういう評価をされているようですが、僕の場合は、風に多少影響されて欲しい。その点、XVは“うまく風を利用できるボール”だなと思いました。それもあって、自分のゴルフというか、攻め方が少し変わってきたと思います。
  • 神野
    それはすごい領域の話で、(松山プロの感性を)すべて理論づけるのはなかなか難しいのですが、このボールは、ドライバーの飛距離やアイアンでのスピン性能だけでなく、風との相性も常に考えながら開発してきたので、それをプロに感じていただけたのかなと思います。
  • 司会
    松山プロ、このボールは何点ですか?
  • 松山
    えっ?点数ですか?それは100点でしょ。まあ、これからまたいろんなことが出てくるかもしれませんが(場内爆笑)、今は満足しています。
  • 司会
    では、最後にメッセージをお願いします。
  • 松山
    はい。今年このボールで5勝することができました。本当に飛んで、スピンがかかって、いい音がするボールなので、プロだけでなく一般の人にも使えるボールです。ぜひ打っていただきたいと思います。
  • 司会
    そして、松山プロには、このボールでマスターズに勝っていただいて……。
  • 松山
    メチャ煽りますよね(笑)
  • 司会
    それで、「ダンロップ・スリクソン福島オープン」と「ダンロップフェニックス」に出ていただくと。
  • 松山
    困るなぁ(笑)。はい、そうなればいいと思います。
  • 司会
    ありがとうございました。