開催3年目を迎え、新たな試みもスタート 『ダンロップ・スリクソン福島オープン2016』開催レポート

ダンロップスポーツが、福島中央テレビ、日本ゴルフツアー機構と共に主催する国内男子ツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」。今年も7月第4週にグランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県西郷村)で行われ、22歳の時松隆光プロが大会最多アンダー記録を更新してツアー初優勝を飾りました。一方、開催3年目を迎え、より地域に密着した大会への充実を図るとともに、ゴルフを通じた地域活性化や福島の復興、ジュニアの育成といったテーマの実現を目指し様々なイベントや取り組みが行われた今大会。その中から、新たな試みや注目を集めたものをご紹介します。

大会予選

ジュニアゴルファーにも本選への門戸を開放 ~ジュニア大会~

 本大会では、今年も6月中旬にスタートしたアマチュア予選会(7会場)から7月上旬の最終予選会「東北チャレンジ2016」まで、アマチュア、プロを対象に多くの予選会を実施しました。その中の一つとして、大会の目標である「ジュニア育成」を目的に、6月18日(土)に、グランディア那須白河ゴルフクラブNASUコース(以下、NASUコース)で開催されたのが「ジュニア大会」です。大会には、地元福島をはじめ、栃木、宮城、茨城、新潟、山形、東京から計55名のジュニアゴルファーが参加。競技は、高校男子、中学男子、小学男子、高校女子、中学女子、小学女子の6カテゴリーに分けて行われ、高校男子、中学男子の上位各2名には東北チャレンジへの出場権が与えられました。
スタート前にパッティンググリーンで調整するジュニアゴルファーたち
当日は大会アンバサダーの髙橋竜彦プロも駆けつけ、パターレッスン会を開催
激戦の末、最終予選「東北チャレンジ」への出場権を手にした4人のジュニア

プレイベント

事前イベントを通じ、ゴルフの面白さと大会をPR ~スナッグゴルフ体験会&トークショー、GOLFトーク&レッスン~

 本大会では、スナッグゴルフを活用し、福島県内でのゴルフ活性化、普及に取り組んでいます。県内の小学校にスナッグゴルフセットを寄贈するほか、子どもたちにスナッグゴルフを体験してもらったり、楽しみ方を指導したりしているのです。その一環として、今年も7月9日(土)に、ダンロップスポーツの親会社である住友ゴム工業・白河工場で、大会開催地である西郷村在住の小学生20人を対象に、加瀬秀樹、石渡俊彦両プロを迎えてスナッグゴルフ体験会&トークショーを実施しました。また、両プロは同日午後にはゴルフショップ「スーパースポーツゼビオ ヴィクトリアゴルフ メガステージ白河店」に移動し、「GOLFトーク&レッスン」を実施。イベントでは、両プロによるトークショーのほか、加瀬プロによるワンポイントレッスン会、フィジカルトレーナーでもある石渡プロによるボディーコンディショニング講座を行い、あわせて間近に迫った大会をPRしました。
子どもたちにスナッグゴルフの仕組みを説明する加瀬プロと石渡プロ
スナッグゴルフ体験会の終了後には、保護者のみなさんもまじえて記念撮影
石渡プロによるボディーコンディショニング講座でのストレッチ運動

トーナメントウィーク

トッププロの技と考えを肌で感じる貴重なチャンス ~ジュニア育成プロ交流プログラム~

 トーナメントウィーク初日の18日(祝)には「ジュニア育成プロ交流プログラム」が行われました。昨年に続き2度目の開催となったこのイベントには、「ジュニア大会」(前出)で上位入賞を果たした小学4年生から高校2年生までの15人が生徒として参加。一方、講師を務めるのは中嶋常幸、山下和宏、星野英正、額賀辰徳、小池一平、稲森佑貴という男子ツアープロに、地元福島出身の酒井美紀プロを加えたスリクソン契約のトッププロたちです。レッスンは、プロ1人に生徒3人という組み合わせで練習場からスタート。プロたちは身振りを交えて熱心に指導を行いました。その後は、9ホールのラウンドレッスンを実施。ジュニアたちはトッププロたちのアドバイスに真剣に耳を傾けていました。ホールアウト後には、コース内のレストランで、プロとジュニアたちによる交流パーティが行われ、最後は中嶋プロから「常に目標を忘れない」「賢くなること」というアドバイスが贈られました。
練習場でレッスンする酒井プロは、昨年の大会プレイベントに引き続き参加
中嶋プロが見守る前で、1番ティでナイスショットを放つジュニアゴルファー
交流パーティでは、ジュニアからプロたちに対しゴルフ以外の質問も
夢を書いた色紙をもつジュニアたち。その多くがプロになることを目標に掲げた
プログラムの終わりに、クラブハウス前で行われた記念撮影

地元福島の食の豊かさと安全を広くアピール ~ふくしま交流の夕べ~

 本大会の重要なテーマである「福島県の復興支援」を目的に、開幕前日の20日(水)夕方にコース内レストランで開催された「ふくしま交流の夕べ」。大会に出場するプレーヤーや関係者が参加したこの催しでは、福島産の魚や肉、桃、野菜を使った料理が振る舞われ、福島の豊かな食材と食の安全をアピールしました。会場の一角には、昨年大会のチャンピオン、プラヤド・マークセン選手のために作られた「たっぷり ふくしま野菜の特製トムヤムクン」も用意。故郷タイの名物スープを食べさせてもらったマークセン選手は「オイシイ!」と舌鼓を打っていました。
中嶋プロは、2016ミスピーチから福島名産の桃を食べさせてもらい笑顔
マークセン選手の出場記念特別メニューとして用意された特製トムヤムクン

一年を通じてジュニアゴルファー育成をサポート ~ジュニア育成チャリティ、チャリティ抽選会~

 本大会では、一年を通してジュニアゴルファーの育成に力を注いでおり、ギャラリーのみなさんにもそのためのご協力をお願いしています。過去2度の大会で会場内で行われた「ジュニア育成チャリティ」の募金額は34万円を超え、今年福島県ゴルフ連盟に寄付されました。また今年は従来のチャリティに加え、大会初日から最終日まで「チャリティ抽選会」を実施。当選した方には、出場プロが寄贈してくれたサイン入りグッズをプレゼントし、ジュニア育成のための募金をお願いしました。さらに第3ラウンドが行われた23日(土)には、ジュニア大会(前出)に出場したジュニアゴルファーを対象に、出場プロたちによる「ジュニアレッスン会」も開催しました。
会場内に設けられたチャリティBOXには、今年116,314円が寄付された
チャリティ抽選会の当選者に贈られた出場選手たちのサイン入りグッズ

大会独自の数々の仕掛けでギャラリーを魅了 ~ふくしま元気プラザ~

 飲食店などが出店する「ギャラリープラザ」とは別に、地元福島の名産品のPRなどを行ったのが「ふくしま元気プラザ」。ジュニア育成のための募金活動もここで行われました。そのほか同コーナーでは、第1回大会から好評の「野菜無料配布」も実施。土・日の2日間、白河産のきゅうりや福島県産のトマトがギャラリーのみなさんにプレゼントされました。また、会場からの新幹線の最寄り駅である新白河駅から1時間以内でアクセスできる16のゴルフコースが、競技の振興や集客でタッグを組む「ゴルフタウンしらかわ」の推進協議会も出展し、各コースや福島の魅力をアピールしていました。
今年も好評だった野菜無料配布。新鮮な野菜がプレゼントされた
「ゴルフタウンしらかわ」のブースとキャラクター「ご当地怪獣ゴルバッグ」
プロコーチの井上透氏によるワンポイントレッスンも3年連続で開催

東北の小学生たちがプロトーナメントの現場を体感 ~松山英樹ジュニアインビテーション~

 昨年からスタートした「松山英樹ジュニアインビテーション」は、松山英樹プロが白河市ジュニアゴルフ教室に通う小学生や「しらかわスナッグゴルフ大会」(23日開催)に参加した小学生を大会最終日(24日)に招待し、プロトーナメントの魅力を知ってもらおうというイベント。残念ながら松山プロは今年の大会には出場しませんでしたが、プロ本人の強い希望により、イベントは引き続き実施されました。行事は、白河市教育委員会スポーツ振興課、福島県プロゴルフ会の協力の下、松山プロの恩師、東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督による講話でスタート。その後、参加者たちは大会本部やプレスルームを見学し、最後はトーナメントを観戦。また、プロのサイン入りキャップなどがプレゼントされ、小学生たちは充実した一日を過ごしました。
阿部監督は「まず、よい大人を目指してください」と子どもたちにアドバイス
子どもたちは、試合だけでなく大会本部などトーナメントの舞台裏も見て回った

その他の主なイベント&ブース

アマチュアプロ交流プログラム

 ジュニア育成プロ交流プログラムと並行して18日(祝)に行われたのが、今年初の試みである「アマチュアプロ交流プログラム」。これは、東北チャレンジで惜しくも本大会の出場を逃したアマチュア選手14名が、髙橋竜彦プロをはじめ大会に出場する6人のプロと、大会使用コース(18ホール)をラウンドするというもの。交流とはいえ、アマチュアの選手たちはプロとの貴重なラウンドから大いに刺激を受けた様子。一方、プロたちにとっても、アスリート志向でレベルも高いアマチュアのみなさんとのプレーは、本番に向けて格好の調整となったようです。
アマチュアプロ交流プログラムに参加したアマチュア14名と6名のプロのみなさん

スナッグゴルフ体験会

 ゴルフの入門、普及に効果的なスナッグゴルフの体験会を今年も木曜から日曜日まで、WESTコースで開催。子どもだけでなく大人も参加できるとあって、会場ではプロの指導を受けながら家族で楽しむ姿が見られました。なお、スナッグゴルフのその他のイベントとして、小田孔明プロをキャプテンとする“JGTOドリームチーム”と小学生の各県代表チームが競う「第14回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ 全国大会」(17日)、近隣の小学校7校から31人の小学生が出場した「第3回しらかわスナッグゴルフ大会」(23日)は、NASUコースで開催されました。

古閑美保プロ観戦ツアー

 第1回大会から大会アンバサダーとして様々な活動をしている古閑美保プロが、今年の新企画として観戦ツアーに登場。ギャラリーのみなさんに、よりプロゴルフの魅力や醍醐味を知ってもらうことをめざしたこの企画は、土、日の2日間実施。1日2回、計80人の定員に対し、応募が560人を超えるという超人気ぶりでした。プロの世界を知り尽くす元賞金女王の、テレビのラウンド解説では聞けない“本音トーク”に、参加したみなさんはうなずくことしきりだったようです。

ノルディックウォーキング体験会

 ダンロップスポーツが、生涯楽しめるスポーツとして普及、推進する「ノルディックウォーキング」の体験会をコース敷地内で実施しました。ノルディックウォーキングは、2本のポール(ストック)を使うことで歩行運動を補助し、運動効果を高めるフィンランド発祥のフィットネスエクササイズ。全日本ノルディック・ウォーク連盟のスタッフのレクチャーを受けたのち、実際にウォーキングを行う体験会は木曜から土曜の3日間行われ、約60名のギャラリーのみなさんが参加。姿勢が良くなった、歩くスピードや歩幅が広がるなどさまざまな運動効果を体験され好評でした。
このように、大会独自のさまざまな取り組みを行い、東北で唯一行われる男子トーナメントとして定着しつつあるダンロップ・スリクソン福島オープン。今年から、白河市によるジュニアゴルフ教室が始まったほか、今年6月にはグランディ那須白河ゴルフクラブで「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」が、また10月には棚倉田舎倶楽部(福島県東白川郡)で「LPGA全日本小学生ゴルフトーナメントinしらかわ」がそれぞれ開催されるなど、本大会の開催を契機として新たな動きも見られます。ダンロップスポーツでは、ここでご紹介した大会理念を掲げつつ、今後もトーナメントの新たな形を模索して参ります。ぜひ、現地でご観戦ください。

「ダンロップ・スリクソン福島オープン」とは

ダンロップスポーツがゴルファーやプレー機会を増やすことを目的に実施する「+G(プラス!ゴルフ)プロジェクト」の第3弾。2013まで19回にわたって行われていた「福島オープンゴルフ」を引き継ぎ、2014年に男子レギュラーツアーのトーナメントとして誕生した。男子ツアーが行われていない地域でのツアー競技開催による「ゴルフ活性化」をはじめ、「ゴルフを通じた地域活性化」「地域密着」「ジュニア育成」「東日本大震災からの復興に取り組む福島の応援」「総事業費のスリム化」など、独自のテーマを掲げている。