2年目を迎え、着実な広がりを見せた大会理念 『ダンロップ・スリクソン福島オープン2015』開催レポート

ダンロップスポーツが、福島中央テレビ、日本ゴルフツアー機構と共に主催する「ダンロップ・スリクソン福島オープン」。男子レギュラーツアーとなって2回目となる大会が、7月第4週にグランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県西郷村)で開催されました。大学時代を仙台で過ごし、現在は米ツアーを主戦場としている松山英樹プロの初参戦も大きな話題を集めた今大会。トーナメント会場の様子とともに、大会として行った様々な取り組みをご報告します。

数多くの事前イベントを通じ、ゴルフと大会をPR

大会の2週間前に住友ゴム工業・白河工場で行われたスナッグゴルフ体験会で、子どもたちに指導する酒井プロ(上)。終了後には石渡プロもまじえて記念撮影
スーパースポーツゼビオ ヴィクトリアゴルフ メガステージ白河店で、石渡プロの指導のもとストレッチを行うお客様たち
 一昨年まで19回にわたって行われていた「福島オープンゴルフ」を引き継ぎ、昨年、新たに男子レギュラーツアーとして生まれ変わった「ダンロップ・スリクソン福島オープン」。2回目となる今年も、大会の理念である「福島県のゴルフの活性化」「ゴルフを通じたスポーツ振興への貢献」を目的に、本選に先駆け様々なイベントが行われました。
 まず、4月から6月にかけて、日本ゴルフツアー機構(以下、JGTO)がスナッグゴルフイベントを実施。岩田寛、I・J・ジャン、大堀裕次郎の各プロが福島県内の小学校を訪問し、スナッグゴルフを通じて子どもたちとふれあいました。また、4月と5月には福島中央テレビなどによるスナッグゴルフ体験会を県内2カ所で開催。さらに6月中旬には、グランディ那須白河ゴルフクラブで「ダンロップ・スリクソン福島オープン ジュニア大会」を実施しました。当日は、福島、宮城、栃木、新潟から小・中・高校生の男女42名が参加し6部門に分かれて競技を行い、高校男子の部の優勝者には、本大会の最終予選会「東北チャレンジ2015」への出場権が与えられるなど、より高いレベルにチャレンジするジュニアを応援するイベントとなりました。
 そうしたジュニア育成を目的とした活動に加え、ゴルフ活性化のためのイベントも実施。競技関連では、6月にアマチュア予選会とプロ予選会を実施。アマチュア予選会は昨年の5会場から8会場に増え、エリアも、昨年の県南部中心から会津、いわき、県北、県中の各地域へと広がりました。各地の予選会上位者は7月上旬の「東北チャレンジ2015」に進出し、アマ上位5名、プロ上位10名の計15名が本選への切符を手にしました。
 また、ダンロップスポーツ(以下、DS)でも、よりゴルフに親しんでもらおうと、7月11日(土)に、ゴルフ活性化イベント「ゴルフオープンキャンパス in 白河」を実施。まず午前中に、DSの親会社である住友ゴム工業・白河工場で、地元の白河市、西郷村在住の小学生を対象に、講師に石渡俊彦、酒井美紀両プロを迎えてスナッグゴルフ体験会&トークショーを開催しました。続いて午後からは、ゴルフショップ「スーパースポーツゼビオ ヴィクトリアゴルフ メガステージ白河店」において、同じく石渡、酒井両プロが参加して「GOLFトーク&レッスン」を開催。店頭では、石渡プロによるコンディショニング講座や酒井プロによるワンポイントレッスン会のほかチケット販売も行われるなど、開幕が間近に迫った大会をPRしました。

今年も「ジュニア育成」「復興支援」「地域密着」を推進

「ラウンドレッスン会」前の練習場でジュニアに指導する中嶋プロ(上)。冨山プロも、コース上で身振りをまじえて熱血指導!?
 このように、ゴルフの活性化や振興のための各種イベントを経て、トーナメントウィークを迎えると、「ジュニア育成プロ交流プログラム」と題し、さらに多くのイベントが行われました。まず、20日(月)には、「ジュニア大会」(前出)で上位に入賞した小・中・高校生15人が参加し「ラウンドレッスン会」を開催。このイベントでは、昨年大会優勝の小平智プロをはじめ、中嶋常幸、金亨成、髙橋竜彦、冨山聡、山下和宏、古閑美保の各プロが講師を務め、練習場とコースでレッスンを実施。ラウンドレッスン後には交流パーティも行われ、ジュニアたちはプロのアドバイスに熱心に聞き入っていました。
 また、25日(土)にはJGTOの主管により「第2回しらかわスナッグゴルフ大会」を会場内で開催。この大会には、スナッグゴルフイベントに参加経験のある白河市や天栄村の小学生29人が参加。そのうちの15名は、翌26日の最終ラウンドのスタートホールで選手たちのエスコート役を務めました。
コース内に設けられた「スナッグゴルフ体験コーナー」では、4日間でのべ120人以上がスナッグゴルフをプレー
クラブハウス近くの「ふくしま元気プラザ」では、地元産の野菜や果物を日替わりでギャラリーに無料配布
 このほか、ギャラリーが参加可能なイベントも数多く行われました。ダンロップのゴルフクラブが試打できる「ダンロップ試打会」と、「スナッグゴルフ体験コーナー」は、大会初日から4日連続で開催。土日には、昨年好評だった井上透プロによるワンポイントレッスンも実施し、参加したギャラリーのみなさんは、思い思いにイベントを満喫していました。
 そして、大会のもうひとつの重要な理念である「福島県の復興支援」についても新たな試みがスタート。開幕前日の22日(水)の夕方にコース内レストランで開催された「ふくしま交流の夕べ」。中嶋プロや星野英正プロも参加したこの催しでは、福島産の魚や肉、野菜を使った料理を選手たちに振る舞い、福島における食の安全をPRしました。一方ギャラリー向けには、昨年大好評だった地元産野菜の無料配布サービスを、品目を増やして実施。「“ふくしまの恵み”を応援します」と銘打ち、大会初日から最終日まで、桃、トマト、米、キュウリといった旬の農産物が日替わりで配布されました。
 さらに、第1回開催時に掲げた「地域と連携したトーナメント」というテーマを今年も踏襲。福島中央テレビは、多くの大会スポンサーを獲得するとともに自社のテレビCMで大会をPR。また、福島県プロゴルフ会も自らスポンサー募集を行うなどした結果、昨年を大きく上回る145の企業や団体がスポンサーとして大会をサポートしました。
 こうした様々な取り組みやイベントとともに行われた今年の大会は、初日からスコアを伸ばし合う展開となりましたが、最後に笑ったのは49歳のホストプロ、プラヤド・マークセン選手。最終日に「63」というビッグスコアをマークし、通算24アンダーで大会初優勝を飾りました。今年の4日間トータルのギャラリー数は、昨年より約5000人多い1万5884人を記録。大会ボランティアも、昨年の約1.8倍となるのべ668名が参加し、大会運営を陰で支えました。
 このように、大会独自のさまざまな取り組みを行い、昨年に勝る盛況を見せた今年のダンロップ・スリクソン福島オープン。ダンロップスポーツでは、ここでご紹介した大会理念を掲げつつ、今後もトーナメントの新たな形を模索して参ります。ぜひ、現地でご観戦ください。

第2回大会を振り返って

亀井秀和

「ダンロップ・スリクソン福島オープン」大会事務局長
(ダンロップスポーツ株式会社 日本ツアー企画部部長)
 大会の理念のひとつである「ゴルフの活性化」をめざし、従来の「ジュニア大会」や「ゴルフオープンキャンパス」に加え、今年新たに「ジュニア育成プロ交流プログラム」を企画しました。トッププロとのラウンドやレッスンなど、ジュニアたちにとっては最高の一日になったことと思います。プロからも、「子どもたちとのプレーは楽しかった」「元気をもらった」という声が聞かれました。中嶋プロ、小平プロをはじめ、ご参加くださったプロのご協力に感謝するとともに、参加されたジュニアの中から、将来プロになって活躍する選手が出てくるのを楽しみにしています。また、競技の面でも、アマチュア予選会が福島県全域で開催されるなど、大会理念が着実に広がりつつあると感じます。
 そして、もうひとつの大会テーマ「復興支援」の一環として行った福島産の野菜や果物の無料配布も大変好評をいただきました。ただ、「食の安心」をPRするために、情報発信や地域還元など、まだまだ大会としてできることはあると思いますし、地域においてトーナメントが必要とされる存在になるよう、引き続き取り組んで参りたいと考えています。