Report[54]
2019.4.10

復調への手ごたえをつかんで挑む、6年連続8度目の“夢の舞台”
~4月11日、第83回マスターズ・トーナメント開幕~

 出場するプレーヤーたちの豪華な顔ぶれや、戦いの舞台となるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの華やかな雰囲気から“ゴルフの祭典”と称される「マスターズ・トーナメント」。男子プロゴルフのメジャーの季節到来を告げるこの大会に、今年も松山英樹が参戦する。

 松山のマスターズ出場は、アジアアマ王者の資格で出場して見事予選を突破し、27位タイに入った2011年大会から数えて今回が8度目。プロとして初めて挑んだ14年大会こそ予選落ちに終わったものの、15年は大会自己最高位となる単独5位、16年も7位タイと、マスターズでは日本人初となる2年連続トップ10フィニッシュを果たした。ここ2年は11位タイ、19位という戦績だが、最終ラウンドのスコアは一昨年が当日のベストタイとなる「67」、昨年も「69」と、優勝候補の一人としての意地を見せた。

 そうして迎える自身8度目のオーガスタ。今年のここまでの松山を振り返ってみると、1月下旬の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で最終日に「67」をマークして3位タイに食い込み、シーズン初のトップ10入り。2月中旬の「ジェネシス・オープン」でも、最終日に同じく「67」で回り、シーズン2度目のトップ10フィニッシュを果たした(9位タイ)。そして“第5のメジャー”と呼ばれる先月中旬の「ザ・プレーヤーズ選手権」では、3日目が7バーディ・1ボギーの「66」、最終日は1イーグル・4バーディ・1ボギーの「67」と2日間で一挙にスコアを伸ばし8位タイでフィニッシュした。

 さらに、マスターズ前最後の実戦となった3月末の世界ゴルフ選手権シリーズ「WGC-デル・マッチプレー」では、予選ラウンドで敗退したものの、その3戦目で世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンに3アンド2で勝利した。

 その2週間のプレーについて松山は、

「いいプレーが、プレーヤーズ選手権の3日目、4日目、今日(マッチプレーの3戦目)とできた。自信を持ってもいいと思う」

「パットは昨日(マッチプレーの2戦目)までなかった感覚が出たのでよかった」

 と語り、マスターズに向け、たしかな手応えをつかんでいることを明かした。

 今年のオーガスタは、5番ホールを40ヤード伸長したのに伴い、全長7475ヤード・パー72の設定。松山がグリーンジャケットを手にするためには、例年同様4つあるパー5でできるだけスコアを伸ばしつつ、無類の強さを発揮する最終日を上位で迎えることが求められる。

 今シーズンは、例年8月中旬に行われていた「全米プロ」が5月中旬の開催となり、その結果4つのメジャーはおよそ3か月の間に集約されることになった。世界のトップランカーといえども好調を長くキープするのは難しいことを考えれば、このスケジュール変更はメジャー制覇を目指す松山にとって吉と出るかもしれない。

 とにかく、まずはメジャー初戦となるマスターズで優勝争いをする姿を見せてくれることを期待したい。