Report[52]
2018.7.19

『第147回全英オープンゴルフ』練習日レポート
【水曜日】開幕前日。好調なショットに高まる優勝争いへの期待

動画を見てパッティングフォームをセルフチェック

トーナメントウィーク3日目(18日)は、風はほとんどないものの、この3日間で最も気温の低い朝となりました。松山英樹プロは、午前9時前からパッティンググリーンで練習を開始。1メートル弱の距離を左手、右手の順に片手だけで打ったあと、両手でパットを行なっていました。そして次に、自分のスマホを、先週の「スコットランドオープン」に続きバッグを託す杉澤キャディに手渡すと、杉澤キャディは前後左右の4方向から松山プロのパッティングを動画撮影。松山プロはそのフォームを見て打ってはまた撮影という作業を繰り返していました。チェックポイントのひとつはアドレスでの背中の角度のようで、ストロークの前に背中に手の甲を当てて背筋を伸ばすという仕草を何度も見せていた松山プロ。パット練習を20分ほどで終えると、ドライビングレンジに向かいました。



18ホールを回り、練習ラウンドは合わせて99ホールに

ドライビングレンジでのショット練習を経て、1番ホールへ。そして10時10分、月曜日と同じく谷原、宮里両プロとともに練習ラウンドをティオフ。アイアンを使ったティショットには、スタンドで見守るギャラリーから拍手が沸いていました。この日のラウンドには、テレビ中継で解説を務める青木功プロも同行。松山プロと言葉を交わす光景がしばしば見られました。月曜終了時点で、今月に入ってカーヌスティをすでに81ホールもプレーした松山プロ。この日の18ホールを加え、練習ラウンドは合わせて99ホールとなりました。月曜日のレポートでもお伝えした通り、コースメイクのカギを握りそうなのがティショット。口を大きく開けているようなアゴの高いポットバンカーに入れてしまうと確実に一打損をすることになることから、松山プロはアイアンでのレイアップを徹底。ただ、風の向きや強さが変わることを考慮してドライバーでバンカー越えを狙うなど、多くのホールで2通りの攻め方を試みていました。そのティショットは安定していてフェアウェイを外すことは稀で、ショットの仕上がりは順調なようです。そして、スコアメイクのもう一つのカギになりそうなグリーン周りでは、ラフやブッシュ以外にウエッジを使う場面はあまりなく、砲台状のグリーンにパターで転がし上げるという方法を多用。その距離感は絶妙で、本番でも高い確率でパーをセーブできるはずです。ホール間のインターバルでは、子どもたちからのサインの求めに心よく応じていた松山プロ。途中、曇りから晴れとなり、風も吹き始めるなど、目まぐるしく状況が変わる中でのラウンドは、午後3時過ぎに終了しました。





スリクソンのギアを愛用する“同志”と初対面

練習ラウンドを終え、ドライビングレンジに戻った松山プロを待っていたのは、203cmという長身のテニスプレーヤーで、先日の「ウィンブルドン」で見事準優勝に輝いたケビン・アンダーソン選手(南アフリカ)とその夫人。ゴルフが趣味で、休養と観戦を兼ねてカーヌスティを訪れた同選手は、ダンロップの契約プレーヤーとして、スリクソンのラケットを愛用していることから、この日の松山プロとの初対面が実現しました。共通の知人である錦織圭選手の話題などで、しばし会話を楽しんだ2人。最後に松山プロはアンダーソン選手から、「同じスリクソンのギアを使う者同士、世界のトップをめざして頑張りましょう」と激励を受けていました。その後、練習を開始した松山プロは、練習ラウンドと同様、ドライビングレンジでもショットは好調。昨日までと違い、この日は左側に広がる海方向からの風が吹きましたが、それに向かって力強いショットを連発。その合間には頻繁に笑顔も見られるなど、スイングに関する不安はないようです。この後、アプローチとバンカーショットを行い、パッティンググリーンに移動した松山プロ。そこで1時間半近くパット練習を行い、午後6時半、本番前最後の調整を終えました。



ついに明日開幕を迎える「第147回全英オープンゴルフ」。すでにご存じの方も多いと思いますが、松山英樹プロは、タイガー・ウッズ選手(アメリカ)、同じダンロップ契約プロで地元スコットランド出身のラッセル・ノックス選手(スペイン)という、大ギャラリーを集めそうな2人とのペアリングで、午後3時21分(日本時間同11時21分)にティオフします。悲願のメジャー初制覇をめざす松山プロの奮闘にどうぞご期待ください。

月曜日 | 火曜日 | 水曜日