Report[49]
2018.4.9

もがき苦しみながらも、メジャー最終日に意地の60台をマーク
~2018年「マスターズ・トーナメント」で19位~

 パトリック・リード(アメリカ)のメジャー初優勝で幕を閉じた今年の「マスターズ・トーナメント」。7度目の挑戦となった松山英樹は、単独19位で4日間の戦いを終えた。

 初日は、1番から13番までパーが続く我慢のゴルフ。14番をダブルボギーとしたものの18番でこの日の初バーディを奪い、1オーバーでフィニッシュ。開幕前に「最悪。全体的に悪いです。期待はゼロ」と語っていたが、けっして悪くないスタートを切った。続く2日目は一転、バーディを奪うもののボギーも出るというゴルフ。それでもひとつスコアを伸ばし通算イーブンパー、前日の29位から18位にじわりと順位を上げて決勝ラウンドに進んだ。

 優勝争いに加わるにはビッグスコアが求められた3日目。だが、ボギーが先行してはバーディで取り返すという苦しい展開となり、結局、3バーディ・3ボギーとスコアを伸ばすことができなかった。

 トップに14打差と、優勝を狙うには厳しい位置で迎えた最終日だったが、ここで松山は意地を見せる。

 2番パー5で第3打のバンカーショットを80センチにつけ、今大会初めてこのホールでバーディを奪うと、続く3番パー4でも第2打を1.5メートルにつけ連続バーディ。4番はこの日唯一のボギーとしたものの、5番パー4と8番パー5でもバーディ。「パー5で着実にスコアを伸ばす」というオーガスタ攻略の鉄則を実践し、さらなるチャージを予感させた。

 だが、そのインの9ホールではチャンスにつけるもののパットが決まらず、すべてパー。今大会初の60台となる「69」をマークしたものの、優勝スコアとは12打差での終戦となった。

「4日間できるとは想像していなかったし、かたやできるんじゃないかという自分もいたけど、その中間くらいで終わった」

「勝てなかった時点で悔いはある。最終組がまだ9番くらいにいるところで、こうやってインタビューを受けるような状況では到底納得はできない」

 戦いを終えた後のインタビューで、思い通りのプレーができなかった歯がゆさ、優勝できなかった悔しさを口にした松山。とはいえ、万全ではない状態であっても危なげなく予選を通過し、メジャー最終日にスコアを伸ばせるのは、やはり地力があればこそ。4日間でボギーは全選手中3位タイのわずか7つと安定感も際立っていた。そんな松山の前に立ちはだかったのは、やはりオーガスタのグリーンだった。松山は最終日のバックナインのパットを振り返って、「なかなか入ってくれなかったけれど、いいパットは打てていたのでよかったなと思う」と語ったが、それが4日間できていたら、きっと優勝争いに絡んでいたに違いない。

 インタビューでは、今大会中に左手の痛みが再発したことや、その回復のために数週間を休養に充てることも明かした松山。次戦がいつになるかも含めて、しばらくは手探りでの戦いが続きそうだが、主戦場のPGAツアーの2017~18シーズンはちょうど折り返し地点。残る3つのメジャーも含め、出場した試合で優勝争いを演じてくれることを期待したい。