Report[47]
2017.11.22

今シーズン最初で最後の国内戦でつかんだ“新たな自分”への手ごたえ
~「ダンロップフェニックストーナメント」で単独5位に入賞~

 ブルックス・ケプカの大会連覇で幕を閉じた44度目の「ダンロップフェニックストーナメント」。自身にとって今年最初で最後の国内戦となったこの試合を、松山英樹は通算10アンダーの単独5位で終えた。

 初日は18番パー5でイーグルを奪うなど4アンダー「67」で回り、4位タイという順調な滑り出しを見せた松山。2日目も同スコアをマークして2位タイに浮上し、3日目にしてケプカとの直接対決が実現した。だが、その3日目は2バーディ・2ボギーのパープレー。順位を6位に下げた。

 トップのケプカを8打差で追いかける最終日となったが、このままでは終わらないのが松山。1番で幸先よくバーディを奪ったあとの3番パー3。実測175ヤードを8番アイアンで放ったショットは「完璧だった」と本人が語ったように、左手前に落ちると、ボールはスライスラインを描きそのままカップイン。自身、試合では初というホールインワンに松山はガッツポーズを見せ、ギャラリーは沸きに沸いた。ただ、残念ながら反撃もここまで。その後はバーディも出るがボギーやダブルボギーも出るという出入りの激しいゴルフとなり、日本人トップの座は死守したものの、2つスコアを伸ばすにとどまった。

 大会前日の記者会見で、3週間前に上海で行われた「WGC-HSBCチャンピオンズ」終了後から、「スイング、ショートゲーム、パッティングのすべてにおいて取り組んでいることがある」と明かし、その目的を「来年4月に向けて、いい状態でプレーできるようにするため」と語っていた松山。2年ぶりのダンロップフェニックスは、そんな試行錯誤の最中に迎えることになったが、4日間のプレーを終えた後の会見では、その目的を「マスターズで自分の思ったように打つために」と明確にした。スイングについても、「改造、と言われたら大げさだけれど、自分のフィーリングを出しやすいスイングに変えるということ」と、取り組んでいる内容をより具体的に語った。

 5位という結果には、もちろん本人は納得していないに違いない。だが、ドライビングディスタンスが298.88ヤードで1位、パーオン率も79.17%で2位タイというデータからは、さらなるステップアップへの取り組みが正しい方向に進んでいることがうかがえる。そして松山自身、宮崎での4日間を振り返り、

「試合でやってみないと分からない部分があった。それが今週分かったので、いい1週間だったと思う」

 と、実戦で確かな手ごたえをつかんだと語った。

 来週開催されるアメリカでのツアー外競技で2017年の戦いを終える松山。プロ転向以来、優勝を目標に掲げるマスターズをはじめ、来年、どんなプレーを見せてくれるのか、今から楽しみだ。