Report[36]
2017.4.13

優勝候補としての意地を見せた最終日のベストスコア
~「マスターズ・トーナメント」で健闘の11位タイ~

 欧州勢同士のプレーオフによる決着となった2017年のマスターズ最終日。松山英樹はベストスコアタイの「67」をマークし、4日間通算1アンダーでホールアウト。3年連続のトップ10入りこそならなかったものの11位タイに食い込み、12位以内に与えられる来年大会の出場権を獲得した。

 強い風が吹いた初日、松山は「76」の54位タイと出遅れたものの、2日目は「70」と盛り返し、16位タイまで順位で上げて決勝ラウンドに進出。追い上げが期待されたが、3日目は2オーバーと苦しみ28位タイに後退した。

 そうして迎えた最終日は、トップと10打差という、逆転優勝には厳しい位置からのスタートとなったが、松山は序盤から波に乗った。2番パー5で、このホールでは今大会初となるバーディを奪うと、前日までの3日間で5つスコアを落としていた7番でも今大会初めてバーディを奪取。8番、10番もバーディとすると、13番、15番のパー5ではともに2オンに成功。ともに惜しくもイーグルは逃したが難なくバーディとすると、17番ではセカンドショットを絶妙の距離感で80センチにつけ、この日7つ目のバーディを奪った。

「ティショットが安定していたし、アイアンもチャンスにつけられた」

 松山は、4日目にして初めて見せた会心のプレーの要因として、3日目の途中から復調したショットを挙げた。一方で、最終日の2度の3パットに象徴されるように、「グリーンの速さに合わせられなかった」と、パッティングに苦しんだことを明かした。それでも、「去年の年末くらいのパットができれば絶対に勝てる」と来年以降のマスターズ制覇への自信も口にした。

 たしかに今年の大会では、ボールがカップをのぞき込みながら通り過ぎたようなパットがいくつもあった。実際には優勝スコアとは8ストロークの差があったものの、そこまでの差を感じさせない松山のプレーだった。

 初優勝はお預けとなったが、2日目の18番グリーンの奥からの難しいアプローチではもう少しでチップインという技を見せ、最終日には4つあるパー5すべてでバーディを奪うなど、今年もオーガスタに詰めかけたパトロンたちを大いに沸かせた松山。来年こそは、優勝争いの熱狂の渦の中心に松山がいることを期待したい。