Report[35]
2017.4.5

“本命”として自身6度目のオーガスタに挑む
~4月6日、第81回マスターズ・トーナメント開幕~

 メジャーのシーズン初戦にして、その華やかさ、格式の高さから“ゴルフの祭典”と称される「マスターズ・トーナメント」。過去2年の大会の中で、松山英樹は着実に成長し続ける自身の姿を見せてきた。

 一昨年大会は、2日目にマスターズで自身初となるイーグルを奪うと、最終日にはベストスコアの66をマークして通算11アンダーまでスコアを伸ばし、自己最高の単独5位に入賞。続く昨年大会は、強風と硬いグリーンを相手に奮闘し、3日目を終えてトップと2打差の3位タイ。絶好の位置で迎えた最終日はショットとパットの変調に苦しみながらも、通算イーブンパーの7位タイに踏みとどまり、マスターズでは日本人初となる2年連続トップ10フィニッシュを果たした。

2016年度 マスターズ 最終日

 そして迎える自身6度目のマスターズ。PGAツアーで今季すでに2勝を挙げ、現時点(※)でフェデックスカップ ・ポイントランキング2位、オフィシャル・ワールド・ゴルフ・ランキング4位につける松山は、ワールドランキング上位のライバルたちも認める優勝候補としてオーガスタに乗り込む。

 一昨年のスコアの伸ばし合いと昨年の我慢くらべ。異なる展開で上位争いを経験したことで、オーガスタでの松山の経験値はさらに高まった。今年、悲願の初優勝を成し遂げるには、昨年までと同様パー5でできるだけ貯金をつくり、3日目を終えた時点で優勝を狙えるポジションにいることが欠かせない。

 2月のウェイストマネジメント・フェニックスオープンでの優勝以降、戦績だけ見れば好調とは言えないかもしれない。だが、本当の状態は松山自身にしかわからない。それに、昨年12月にNEW『スリクソン Z-STAR』シリーズの記者発表に出席した際、当時の5戦中4勝という圧倒的な戦績を受け、記者から「いますぐマスターズを迎えたいのでは?」と水を向けられた松山はこう答えた。

 「成績だけ見れば絶好調ですが、そうではない。たとえ今週マスターズがあっても勝てません。4月まで、勝つためにしっかり準備をします」

 その準備がどこまで整ったのかも、知っているのは松山だけだが、この1年間の戦いぶりを見れば、やはり大会初制覇を期待せずにはいられない。

 勝利を積み重ね、すっかり米ツアーの顔のひとりとなった松山。今週のオーガスタでは最後に笑う主人公になることを楽しみに待ちたい。

※データは「WGC-デル・マッチプレー選手権」終了時点