第120回 柳澤 美冴

今シーズンこそシード権を。数字にこだわってプレーしたい

リニューアル初回は、今季2戦目でツアー自己ベストの9位タイでフィニッシュした柳澤美冴プロが登場!

オフは筋力トレーニングをメインに

 みなさん、こんにちは。柳澤美冴です。私にとって今年のオフシーズンはすごく短くて、あっという間にまた開幕が来た、という感じでした。今シーズンもどうぞ応援よろしくお願いします。

 そのオフですが、1月は例年同様知り合いたちと1週間ほどタイに行って、毎日練習をしてラウンドもしました。ただ、合宿というよりはゴルフを楽しんだ感じですね。2月はグアムにも行きましたが、試合(グアム知事杯女子ゴルフトーナメント)に出るのが目的でした。

 それよりも今年のオフは、例年以上に筋力トレーニングに力を入れました。去年、初めて1年間ツアーでプレーしてみて、自分の体力のなさを痛感したからです。だから、去年の12月にファイナルQTが終わってからすぐにトレーニングを始めたんです。

 ずっとお世話になっているトレーナーさんと、まず去年の反省をしました。体力がなくなるとこういうミスが出るとか、自分の体の癖とかを話して、そこを強化しようと。私の場合、疲れてくると下半身が浮き上がる癖があるので、それを意識してトレーニングをしました。

 去年は、そんなに大崩れすることもなかったので、スイングには手をつけませんでした。それよりも筋力をつけて、安定性を求めるというか。もちろん、飛距離も伸ばしたいし、全体的なスキルアップもしないとダメだという思いもありました。それは1年間ツアーで戦ってみて感じたことですね。

目標を上げたら、自分のプレーレベルも上がった

 振り返ってみると、去年の今頃は、右も左も分からなくて、最初の5、6試合はとにかく出るだけで精一杯でした。まず、初めてプレーするコースばかりだったので、コースチェックに時間がかかりました。どれだけ練習すればいいのかも分からなくて、練習日に連日18ホールずつ回ったり、初日のあとに何百球も打ち込んだり(苦笑)。試合に関しても、私の場合、4日間競技だとカットラインをクリアするのに必死で、3日目になったら電池切れ、みたいなことがすごく多くて(苦笑)。予選を通っても決勝ラウンドで崩れてしまって、結局賞金もあまり稼げずというパターンが多かった。前半戦はそんな感じでサーッと過ぎてしまったような印象ですね。

 でも、夏場になって体が疲れてきた頃に、練習ラウンドを9ホールずつにしたり、打つ球の数を減らしたりして、練習日の過ごし方を変えようにしたら、ちょっとずつ結果が出るようになったんです。ようやく要領がつかめた気がしたし、「時には休んだほうが結果につながるんだ」と考えられるようになりました。

 それと、夏の終わり頃から予選落ちが減って安定するようになったのは、目標をそれまでの「予選通過」から「トップ10」に変えたからだと思います。カットラインは気にならないといえばウソになるのですが、目標を変えたことで自分のプレーレベルも上がったと思えたし、その後は予選通過が増えていきました。

 ゴルフの中身でいうと、後半戦はイージーボギーが減ったのかなと思います。まず、ショットがまとまるようになって、パーオン率が前半戦より上がりました。小技も、少しですがバリエーションが増えたことで、それがスコアになって表れた気がします。

順位、パーオン率、パーセーブ率、賞金額にこだわる

 去年はもちろんシード権を獲ることを目標にしていたので、成績(注:賞金ランキング75位)には満足していないけれど、とにかく勉強、経験の1年だったなというのが率直な気持ちです。ツアーでは、本当に一打一打の積み重ねが成績になっていくんですよね。それは経験してみないことには分からなかったことだし、他の選手のプレーを見て、まだ自分に足りないところが分かった1年でした。

 その経験を生かすためにも「来年(2017年)もまたツアーに戻って来なきゃいけない」という気持ちになったし、「これでまたツアーに出られなかったら、私はまた振り出しに戻ってしまうな」と感じました。だから、去年のファイナルQTでは、ひとケタ順位でフィニッシュすることを自分の中で決めていました。毎日いっぱいいっぱいでしたけど(苦笑)、なんとか気持ちで乗り越えて、その目標を達成することができました(注:QTランキング6位)。

 そうして迎えたフル参戦2年目ですが、今年こそ必ずシード権を獲らないといけないと思っています。年間獲得賞金額でいうと、2000万円では届かないので、3000万円を目指します。賞金もそうですが、今年はとにかく“数字”にこだわりたい。パーオン率とかパーセーブ率にもこだわってやっていきたいと思います。

 試合ごとの順位でいうと、今年は2戦目で初めてトップ10に入ることができたので、今後は、自分の得意なコースであれば「今週はトップ5に入る!」とか、やはり数字を目標にしてプレーしたい。幸い去年は怪我をせずに1年間プレーできたので、今年もうまく体調を整えながら、長いシーズンを戦っていきたいと思っています。

柳澤 美冴(やなぎさわ・みさえ)
1990年群馬県生まれ。
10歳でゴルフを始め、法政大学3年時に「日本女子学生」「朝日杯日本女子学生」などのタイトルを獲得。翌2012年大学在学中にプロテスト合格。16年初めてツアーにフル参戦し、賞金ランキング75位に。ファイナルQT上位の資格で参戦中の今シーズン、2戦目の「ヨコハマタイヤPRGRレディス」でツアー自己最高の9位タイに入賞。身長163センチ、血液型O。
柳澤 美冴プロの詳細ページはこちらをご覧ください。