Vol.51

[ 永野竜太郎プロ ]&[ スリクソン Z-STAR XV ]

決め手はやっぱり大きな飛距離。
スピン量が安定しているからアプローチがカップに寄る
『スリクソン Z-STAR XV』は、2014年シーズンが終わったオフから使っています。当時、僕は新しい契約先のクラブも使い始めていて、ボールもいろいろ試していたんです。その中のひとつが『スリクソン Z-STAR XV』(以下XV)でした。
 使い始めたのが冬だったので、ソフトタイプの『スリクソン Z-STAR』も試しました。いろいろテストした中からスリクソンのボールを選んだのですが、その理由は、クラブとの相性がいちばんよかったから。クラブとボールのマッチングというのは本当に大事だと思います。
 ただ、「XV」にするか、「Z-STAR」を使うかは最後まで悩みました。結局、去年の開幕戦を「XV」で行くことに決めて、以来ずっと使っています。
 決め手になったのは、やっぱり飛距離が出ることです。僕の長所は飛距離だと思っていますが(注:2015年のドライビングディスタンスは289.11ヤードで10位)、もっと飛べばそれに越したことはありません。飛距離は誰しも取りたいアドバンテージですからね。もちろんツアーで戦うには、それに加えてスピン性能や、グリーン周りのアプローチショットのフィーリングも大事になってきますが、その点、「XV」は飛距離が出て、スピンも利いてくれます。
 僕は元々アプローチが好きで、子どもの頃からスピンをかけるのもすごく好きだったんです。アプローチでは、自分の打ちたい球のイメージとスピンがマッチすることが重要ですが、「XV」は僕のイメージにぴったりのスピンがかかります。ライにかかわらず、スピンのバラつきが少ないので、イメージ通りのアプローチが打てるし、カップに寄る確率が高いんです。
 それと、やっぱりボールは、総合力というかバランスが大事だと思うんです。どこか一つが突出しているより、ボール全体として自分に合うかどうか。「XV」は僕のフィーリングに合っているから、スムーズにスイッチできたし、ショートゲームも最初からしっくりきたんだと思います。
 ところで、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、僕は熊本県出身で、今回の熊本地震では家族や多くの知人が被災しました。それに対して支援の手を差し伸べてくださるみなさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございます。僕も5月のオープンウィークにようやく帰省しました。今はまだ先が見えない状況で、そんなにすぐ復興はできません。ちょっとずつだと思っています。正直、プレーしている時にそればかり考えてはいられないのですが、心の片隅には少なからず故郷を思う気持ちが常にあります。今シーズン、僕は序盤からいつになく結果が出ているのですが、自分では「ここがいい」と言えるものがないんです(苦笑)。それでこの位置(賞金ランキング10位。日本ゴルフツアー選手権終了時点)にいるのが不思議なのですが、やはり自分の中で故郷を思う気持ちがモチベーションになっているのかなとは思います。
 ツアーはまだ序盤戦が終わったばかりです。この流れのまま、常に上位で戦い続ければ、優勝するチャンスも来ると思います。そのチャンスが来た時に、どうすればものにできるのか、それを常に意識しながら練習したいし、今の状態をキープし続けたいと思っています。