Vol.90

NEW『スリクソン Zシリーズ(2016年モデル)』フェアウェイウッド&ユーティリティを検証する

ドライバーと同時に2016年9月に発売されたNEW『スリクソン Zシリーズ』のフェアウェイウッドとユーティリティの性能は、果たしてどのようなものでしょうか。今回もクラブとヘッドをじっくり検証してみることにしました。(実測比較データは別表)

『スリクソン Z F65 フェアウェイウッド』について

  1. 1タイプのヘッドで登場
     前モデル(F45シリーズ)では特別小ぶりな3番ウッドがツアーモデルとして発売されましたが、今回は1タイプでの登場です。しかしながら、フェアウェイウッドとしてのロフト角バリエーションが多く、プレーヤーの打ちたい距離に応じてロフト角を選べるようになっています。
  2. より弾道安定性がアップ
     まずアドレスしたところ、フェアウェイウッドとしては丸型の形状をしています。
     スリクソンのモデルですので、確かにアベレージゴルファー向けの投影面積が大きなタイプのヘッドではありませんが、フェアウェイやラフからの操作性を考慮した大きさに仕上がっています。そして、外観的にはヘッドのクラウン部(上面)に段差を設けることで低重心化が図られており、高い打ち出し角度を得られるだけでなく、悪いライからでもフェースの芯に当てやすくなっています。
     そして、フェアウェイウッドとして適度なバックスピンを得られるため高弾道を打ちやすく、グリーンを狙ったショットでもグリーン面上に球を止めやすいので、積極的に攻めることが出来ます。また、前モデルに比べて重心距離が少し長くなり、重心深度も深くなっており、その結果、ヘッドの慣性モーメントが大きくなって、フェースの芯を外れたミスショットにも強くなっています。インパクト音も高めで、打っていて爽快感があります。

『スリクソン Z H65 ハイブリッド』について

  • やさしく使える『Z H65 ハイブリッド』
     フェアウェイウッドと同様に、ウッド型のユーティリティとしてロフト角バリエーションが多く、プレーヤーの打ちたい距離に応じてロフトを選びやすくなっています。アドレスすると、ウッド型ユーティリティですのでヘッドは縦長形状で、フェース長さが長く、また、トウ側が高くライ角がアップライトに見えるので、アベレージゴルファーでも球をつかまえやすそうなやさしいイメージが上手く出ています。そして、フェアウェイウッドと同様に、ヘッドのクラウン部に段差が付けられ、低重心化が図られています。一般的に「アイアンの一番上(ロフト角が少ない)の番手とフェアウェイウッドとの間の距離をいかに埋めるか?」がゴルファーの悩みでもあるので、ますますユーティリティの重要性が高まってくると思います。

『スリクソン Z U65 ユーティリティ』について

  • 強い弾道の『Z U65 ユーティリティ』
     先述のウッド型ユーティリティ「Z H65 ハイブリッド」は同じロフト角のアイアンよりも明らかに高弾道を打ちやすいですが、アイアン型の『Z U65 ユーティリティ』は、逆に球を高く上げ過ぎずに強い中弾道を打つためのクラブです。
     ウッド型のヘッドとは違い、『Z U65 ユーティリティ』はグースネックで低めの弾道が打ちやすいので、左右にOBがある狭いコースや風の強いコースなど、低めの弾道で攻めたい時に向いています。また、ヘッドスピードが非常に速いゴルファーの場合、フェアウェイウッドやウッド型ユーティリティではスピンがかかり過ぎて弾道をコントロールしにくいものですが、そんなゴルファーにも使いやすいのが、このアイアン型のユーティリティと言えます。

松尾好員の辛口トーク

フェアウェイウッドは、段差があるためにフックフェースに見えるが・・・

低重心を狙った段差のあるクラウンですが、その段差の向きが理由でアドレスではフックフェースに見えてしまいます。スクエアフェース、もしくはオープンフェース気味のヘッドを使いたいプレーヤーにとっては、少々構えづらくなっていると思われるのですがいかがでしょう。

NEW「スリクソン Zシリーズ」フェアウェイウッド&ユーティリティ 実測データ

  Z F65 Z H65 Z U65 Z F45
#3 15度 #3 19度 #3 20度 #3 15度
    MIZU 6S HYBRID 7S N.S.PRO 980GH DST BLUE 6S
クラブ長さ inch 43.0 40.25 39.38 43.0
クラブ重さ g 324.9 361.8 396.9 323.4
スイングウエイト   D1.8 D0.8 D1.0 D2.0
クラブ慣性モーメント gcm² 285万 278.5万 278万 284万
 
  (N位置)
ヘッド重さ g 211.8 234.8 236.7 210.4
ヘッド体積 ml 169 107 --- 165
リアルロフト deg 15.0 18.8 19.7 15.0
ライ角 deg 56.0 60.0 60.0 56.5
フェース角 deg HOOK 0.5 0.0 --- HOOK 0.5
フェースプログレッション mm 14.9 10.3 2.8 14.4
 
重心距離 mm 31.2 37.0 37.2 30.3
重心深度 mm 27.2 24.2 5.5(フェース面から) 25.0
フェース高さ mm 32.8 31.1 --- 32.4
スウィートスポット高さ mm 23.0 19.5 21.1 23.8
低重心率 % 70.1 62.7 --- 73.5
 
ヘッド左右慣性モーメント gcm² 2,547 2,557 2,188 2,264
ヘッド上下慣性モーメント gcm² 1,210 778 560 1,084
ネック軸回りモーメント gcm² 3,885 4,951 4,904 3,539