vol.54
長く、タフになったコースと猛暑。2つの敵との戦いを制し女王に輝くのは!?

サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 取材日:7月12日

コースを知り尽くす歴代チャンピオン
吉田 弓美子
今季のベストフィニッシュ:フジサンケイレディスクラシック 優勝

今週の戦いの舞台は「イーグルポイントゴルフクラブ」(茨城県阿見町)。関東地方の梅雨明けはまだですが、指定練習日のこの日(12日)、日差しは真夏を思わせる強烈さで、朝から気温はグングン上昇しました。午前9時に1番ホールから練習ラウンドをスタートさせた吉田弓美子プロも、スリクソンの日傘を差しながらのプレーとなりました。今大会の歴代優勝者(2013年大会)である吉田プロ。9ホールのプレーを終えた後、コース攻略のポイントについて聞いてみると、「やはり難しいのはティショットだと思います。どの選手にも勝つチャンスがあるコースだとは思うのですが、やはりショットメーカーに有利なのかと思います。どれだけピンにつけられるかが大事ですね。グリーンは、やわらかいホールもいくつかある一方で、シーズンを通して硬くて止まらないグリーンもいくつかあります」と、オフにもたびたびプレーするというだけに、コースの特徴はしっかり頭に入っている様子です。そんな吉田プロに今週の抱負も尋ねてみました。「いまはあまり調子がよくないのですが、いい時ばかりではないので、悪い時にどうするかというのが毎年の課題なんです。ミスをした時にどうリカバリーすればいいのか、調子が悪いなりにスコアをまとめるにはどうすればいいのかを考えながらやっています。今週もそれをやりながら、まずは予選通過が目標ですね。そのあとはまた考えます(笑)」という吉田プロ。言葉は控えめですが、間違いなく優勝候補の一人です。

この大会でツアー2勝目を飾れたら最高!
青木 瀬令奈
今季のベストフィニッシュ:ヨネックスレディス 優勝

今大会の主催者であるサマンサタバサにはウェア契約を結ぶ女子プロが複数いますが、青木瀬令奈プロもその一人。この日は午前中にドライビングレンジでたっぷりと打ち込んだあと、午後は大会関連の取材に応じていました。それが一段落した2時半過ぎには、アプローチ練習用のグリーンへ。キャディも務める大西コーチと言葉を交わしながら、落としどころや弾道を変えて練習していました。ご存じのように、6月第1週の試合でツアー初優勝を飾った青木プロ。「優勝したあとはいろいろな意味で大変でしたが(苦笑)、思っていた以上に多くの方が喜んでくださって、“優勝してよかった”と改めて感じました。ただ、その2週後の試合では人生初の棄権。ずっと休まないと決めていたのに、それができなかったので悔しくて号泣してしまいました」と、激動の1ヶ月を振り返ります。棄権の原因となった右肩痛の影響で思うようなプレーができなかったという青木プロ。ただ、6月下旬にあったオープンウィークに走りこみなどの猛トレーニングを行い、体重を3.5キロも落とした結果、体調、ゴルフともに上向いてきたそうです。そうしてホステスプロとして迎える今大会。「去年はギリギリ予選通過で、一昨年は気合が空回りして予選落ちでした(苦笑)。でも、この大会は香妻がプレーオフまで行ったり(14年大会)、サマンサタバサの契約プロが毎年頑張っているんですよね。契約選手はみんな“今年は私が!”と思っているはずだし、もちろん私もそう。ここで2勝目ができたら最高ですね」。明日(13日)のプロアマトーナメントで最終調整し、本番に臨みます。

焦りは禁物。自信を持ってプレーできれば好スコアの予感
香妻 琴乃
今季のベストフィニッシュ:アース・モンダミンカップ 7位タイ

そして、サマンサタバサと所属契約を結んでいるのが香妻琴乃プロ。前日(11日)にアウトの9ホールをプレーし、この日は午前8時30分に10番ホールからスタート。香妻プロも日傘を差していたものの、流れる汗をハンカチでぬぐいながらのプレーとなりました。ホールアウト後、着替えと食事を済ませると、大会関連の取材に応じていた香妻プロ。その後、ドライビングレンジ、パッティンググリーンと移動し、この日の調整を終えました。2試合前の「アース・モンダミンカップ」で今シーズン自己最高の7位タイでフィニッシュするなど、夏の到来とともに調子を上げてきた香妻プロ。その要因について、「ショットは少しずつ調子が上がってきていたのですが、最近、パッティングの感覚もすごくよくなってきているんです。それがずっと続いているので、試合に出るのが楽しいです」と笑顔で語ります。さらに、コースの印象について「グリーンは大きくて、そんなに硬くないので、ティショットさえフェアウェイに持っていければ、距離はそんなに気にならないです。ただ、毎年バーディ合戦になるコースなので、“バーディを獲らなきゃ”と焦ってしまうことが多いんです。だから、焦らず、自信を持ってプレーできれば、いいスコアが出るんじゃないかと思います」とコメント。最後に自身の目標について、「サマンサの所属プロになって6年目ですし、早く初優勝したいという気持ちがあります。初優勝をこの試合で飾りたいという気持ちもあるので頑張りたいです」と力強く語ってくれた香妻プロ。初日は青木瀬令奈プロとの“同級生ペアリング”です。

目標は自身初の“3日間で2ケタアンダー”
新海 美優
今季のベストフィニッシュ:ニチレイレディス 2位タイ

新海美優プロは午前9時半過ぎに1番ホールからティオフし、スルーで18ホールを練習ラウンド。ホールアウト後は、食事を挟んでアプローチショットとパッティングの練習を夕方5時近くまで行っていました。6月第3週の「ニチレイレディス」で、優勝争いの末にツアー自己最高の2位タイに入ると、先週の「ニッポンハムレディスクラシック」でも5位タイに入賞。「絶好調ですね」と声をかけると、「ありがとうございます」と笑顔を見せた新海プロ。「優勝争いが自信になっていますし、ボギーを打っても慌てずにプレーできています。それが以前との違いかなと思います」と、好調の要因を解説。さらに、「2位に入った試合から、新しいコーチに見ていただいていて、練習日に修正ができるので安心して試合に入れています。おかげで、ショットで大きなミスがなくなってきたし、アプローチとパットは引き出しが増えた感じがします」と充実した表情で語ります。そんな新海プロにとって、昨年に続き2回目の出場となる今大会。「今日は後半に風が強くなって、アゲンストのホールは長く感じました。コースは長くなりましたが(注:全長は昨年より85ヤード伸び、過去5大会で最長となる6,667ヤード)、その分フェアウェイは広く使えるので。長いホールでしっかりパーを取って、短いホールで伸ばす、というメリハリが必要ですね。先週、初めて3日間すべてアンダーパーで回れたので、今週は、まだ出したことがない、“3日間で2ケタアンダー”というのを目標にします。頑張ります!」。それができれば、当然今週も優勝争いに加われるはずです。

大会初出場! まずは予選通過をめざす
小橋 絵利子
今季のベストフィニッシュ:ほけんの窓口レディース 12位タイ

今シーズン、QTランキング31位という資格でツアーに初めてフル参戦しているのが小橋絵利子プロ。今大会には、プロ5年目で初めての出場となります。イーグルポイントGCでのプレーも今回が初めてという小橋プロ。前日(11日)に18ホール、そして、この日はインの9ホールをプレーしました。ホールアウトした小橋プロにもコースの印象を聞いてみました。「ちょっと距離はあるけれど、今のところはグリーンも止まるし、スコアが出そうだなと思います。ティショットでしっかりフェアウェイをキープできたら、いいスコアにつながってくると思います」と、他の選手と同様、ティショットをコース攻略のポイントに挙げていました。今シーズンの女子ツアーも、今大会で折り返し。自身の前半戦について「予選を通過した試合のうちいくつかは、最終日に伸ばすことができてトップ10近くまでいけたので、その点は成長したかなとは思います。ただ、予選を通過できない試合も多かったので、かなり厳しかったなという印象ですね(苦笑)」と振り返っていました。そうして迎える前半戦最後の試合について、「今は調子が上がらない原因が分からなくて、試行錯誤の最中なので、まず予選を通過することだけを目標にします。それができて、自分の位置によっては、もっと上を目指したいと思います。頑張ります」と話してくれた小橋プロ。初挑戦となるコースでの健闘を祈りましょう。