D-cafe リラックス・トーク

まずはシード権が目標。そして将来は賞金王になりたい

~小木曽喬~

今回は、21歳の現役大学生、小木曽喬プロが初登場! ツアー本格参戦2年目で感じる自身の進歩や昨シーズンの苦しみ、今後の目標などについて語ってくれます。

3年間取り組んできたスイング改造がようやく形に

 みなさん、はじめまして。僕のことをご存じない方もいるかと思うので、自己紹介から始めたいと思います。

 僕はプロになって今年で3年目。1年目の2016年にチャレンジトーナメント(現AbemaTVツアー)の最終戦で優勝して賞金ランキング6位に入り、昨年は前半戦だけでしたが初めてツアーに本格参戦しました。ただ、思うような結果を残せず、ファイナルQTに回りました。そこで27位に入ることができたので、今年もツアーに参戦しています。

 ツアー1年目の去年は8試合に出て1試合しか予選を通過できなくて、すごく苦しい思いをしました。念願が叶ってツアーに出られたのはよかったのですが、何というか、「ツアーで戦っている以上、シードを獲らなきゃ意味がない」という思いが強すぎて、そのうち「なんでこんなにスコアが出ないんだろう?」「どうして?」と自分を問い詰めて、追い込んでしまった感がありました。結局、やるべきことはシンプルなのに、それを自分で複雑にしてしまったというか(苦笑)。

 それが本当によくないなと思ったので、今年はあまり深く考えすぎないようにしたんです。それがうまくいったのか、開幕から続けて予選を通過できたし、初めてトップ10(注:「関西オープン」で8位タイ)にも入ることができました。今はツアーを楽しめているなと感じます。

 もちろん、予選を通過できるようになったのは、技術レベルが上がったことも関係していると思います。僕は、高校に入ってからは、アドレスで左を向いてラインも左にとってパチーンとスライスを打つというやり方でずっと通していました。でも、それだとプロでは限界があると思って、直すことにしました。でも、すぐにパンと変えちゃうと絶対に失敗しますよね? だからこの3年間、少しずつ変えていこうと思ってやってきたんです。それが最近になって、同じスライスボールではあるものの、ボールの捕まえ方が分かってきた気がして、それがラクにゴルフができている理由だと思います。

 ショートゲームもだいぶよくなってきました。もともとアプローチショットは得意なほうなのですが、花道からのイージーなアプローチが意外と苦手で(笑)。そこからポロッとボギーを打ってしまうことがあったのですが、最近は花道からでもスムーズにパーをとれるようになったので、そこはだいぶ成長したんじゃないかと思います。

武器は正確なティショット。みなさんにも見て欲しい

 僕は8歳の時にゴルフを始めたのですが、最初からプロゴルファーになろうと思っていたわけではないんです。プロを意識したのは、高校(福井工業大学附属福井高校)に入ってから。3つ先輩の川村(昌弘プロ)さんが、高校を卒業してすぐのプロ1年目でシード権を獲って、2年目で初優勝したんです。そういう川村さんの活躍をテレビで観て「やっぱり自分もあそこでやりたい」と強く思いました。高校3年で「日本アマ」に勝って、その資格で秋のツアーに何試合か出させてもらった時には、もうプロになると決めていたので、「ツアーってどんなところなんだろう」と周りを見ながらプレーしていました。

 今、ツアーでプレーして思うのは、他の選手に差をつけるには、やはりドライバーで正確なティショットを打ってフェアウェイをキープするしかない、ということ。第2打以降をどれだけフェアウェイから打てるかを大事しているので、フェアウェイキープ率は常に意識しています(注:「65.48」で第8位)。ゴルフファンのみなさんにも、ティショットとフェアウェイからグリーンを狙うショットを見て欲しいですね。

 ところで5月終わりの「日本ゴルフツアー選手権」では谷口(徹プロ)さんと練習ラウンドをご一緒させてもらいました。去年の同じ大会の練習ラウンドで初めて一緒に回らせてもらったのですが、僕が全然飛ばなくて(苦笑)。それで今年の5月初めにたまたま谷口さんと話をした時に、「お前、まだ飛ばへんのか? よし、練習ラウンドやったるわ」と谷口さんが言ってくださったので、僕も「ありがとうございます!」と。それが実現したのがツアー選手権だったのですが、やっぱり谷口さんは雰囲気がいいですよね。それにプロが見ても鳥肌が立つプレーができるというのはやっぱりスゴいなと思います。学びたいところはたくさんあるし、どなたかに教えてもらうとしたらやっぱり谷口さんだとすごく思います。「師匠は谷口さん」と言っていいのであれば言いたいんですけどね(笑)。

 今年の男子ツアーも中盤戦に入りましたが、僕としては、やはりシード権を目標に残りのシーズンを戦いたいと思います。この2年間、それを目標にずっとやってきていますから。シード権が獲れたら、「こうなりたい」とか、「ああしたい」という新しい目標のようなものがたぶん出てくると思うので、早くそういうふうになりたいです。

 それとこれからプロとして長くやっていく上では、いちばん高いところ、つまり賞金王を目指したい。日本でやるからには、やはりそこを狙いたいと思います。それを目標にこれからも頑張っていきますので、トーナメント会場で声をかけていただければ嬉しいですし、応援してくださるみなさんのためにも、いいプレーをしたいと思っています。

小木曽喬(おぎそ・たかし)1997年愛知県生まれ。2014年、大会史上2番目の17歳115日で「日本アマ」を制覇。15年プロ転向。現在福井工業大学在学中。2018年賞金ランキング:72位

※各データは7月8日時点。