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Basic Knowledge of Club

クラブの基礎知識 Basic Knowledge of Club

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WOOD Club 「ウッドクラブ」の基礎知識

各部の名称と測定方法

  • ロフト角(リアルロフト)
    シャフトの中心線に対してのフェース面の傾斜角。ライ角を合わせてシャフトを地面に対して垂直面内に固定し、フェース面をシャフトと平行に合わせた状態(フェース角0度)で測定します。
    フェース角
    構えた時のフェース面の向き。ライ角を合わせ、シャフトを地面に対して垂直面内に固定してソールを地面につけた時のフェース面の向きを指し、これが0度ならスクエアを意味します。+はフックフェース、−はオープンフェースを意味します。
    フェースプログレッション
    フェース角を0度に設定した状態の時の、シャフトの中心線の延長線からリーディングエッジまでの水平距離。一般にはこれが小さいほどボールがつかまりやすく、また大きいほどボールが上がりやすくなります。
  • スイートスポット(SS)高さ
    ヘッドの重心からフェース面に向かって垂線を引き、それがフェース面と交わったところがスイートスポットで、地面からこのスイートスポットまでの距離がスイートスポット高さです。仮に同じヘッド体積、同じフェース厚のヘッドの場合、一般的にはスイートスポット高さが低いほうが打ち出し角は高く、スピン量は少なくなります。
    重心深度
    リーディングエッジからヘッドの重心 までの 水 平 距 離を指し、一 般には 深いほどスイートエリアが 広くなり、 またボールもつかまりやすくなります。
    重心距離
    シャフトの中心線の延長線上からヘッドの重心までの垂線の距離。一般には、この距離が長いほうがインパクトでのスピードが上がりますが、シャフト軸を中心とした慣性モーメントが大きくなるためヘッドが返りにくくなります。

ヘッド形状とソール形状

  • ディープヘッド
    構えた時のヘッドの投影面積に対して、ヘッドの厚みが厚いヘッド。通常、ヘッドが厚くなればフェース厚も厚くなり、フェースの反発性能も高まります。
    シャローヘッド
    構えた時のヘッドの投影面積に対して、ヘッドの厚みが薄いヘッド。薄い分、重心の高さが絶対的に低くなるため、地面にあるボールを直接に打つフェアウェイウッドなどではボールが上がりやすくなります。
  • リリーフソール
    トレーリングエッジを削ったソール形状で、アッパーブローに打ちやすくなります。

ヘッド体積と慣性モーメント

  • 運動中の物体は外からの力が加わらない限り、運動を続けようとします。この性質を「慣性」と言い、その大きさが「慣性モーメント」です。一般にゴルフクラブで単に「慣性モーメント」と言う時は、ヘッドの重心を軸としたトウ・ヒール方向の慣性モーメントを指します。たとえばトウ寄りに当たるとヘッドは衝撃で重心を軸として回転し、フェースが右を向きますが、慣性モーメントが大きいほど右を向く度合いが小さくなります。ヒール側の場合も同様で、それだけ曲がりが少なく、方向安定性が向上します。一般的にはヘッドが大きいほど慣性モーメントも大きくなり、言い換えれば、慣性モーメントが大きいほどスイートエリアが広いと考えてよいでしょう。
    図1
    ヘッドの慣性モーメントの数値は(ヘッドの各部分の重さ)×(重心点から各部分までの距離)の2乗を全部分について加え合わせたもので、単位はg・cm2です。
  • 図2
    A、Bが同じ長さ、同じ重さで、Aは両端の重い部分に重さが集中し、Bは全体に均一に重さが分散されているとします。A、Bの重心をそれぞれGA、GBとし、GA、GBで固定して、GA、GBから同じ距離の点、PA、PBに同じ大きさの力Fを加えたとします。この時、同じ力でより多く角度が回転するのはどちらでしょう?Aは少しの力では回転しにくく、BはAに比べると小さな力で回転します。Aは慣性モーメント大、Bはそれに比べると慣性モーメント小となります。
    図3
    図2と同じことがクラブヘッドにもいえます。慣性モーメントが大きいCのクラブヘッドは、重心からズレた点でボールを打ってもヘッドが回転しにくく、打球方向のズレが小さい。これに対し慣性モーメントが小さいDのヘッドでは、同じズレでボールを打っても、ヘッドが回転しやすく、打球方向のズレも大きくなってしまいます。

ヘッド素材と製法との関係

現在では、ウッドクラブのヘッド素材はチタン合金が主流になっています。チタン合金はステンレスに比べると比重が軽く、しかも強度に優れているのが特徴です。ヘッドの大型化が可能になったのも、こうしたチタン合金の特性を活かしたことによるものです。また最近では、『新・ゼクシオ』『スリクソンNEWZ-TX』のようにヘッド全体に、より軽くて強度に優れた軽比重チタンを使ったヘッドが多くなってきています。これにより、フェース、ボディの軽量化を図り、その余剰重量をヘッドの最適部分に配分することて重心深度を深くし、慣性モーメントを大きくするのが狙いです。

ヘッド素材の比較
ヘッド素材 製法 比重 比強度 表面硬度 打球音
ステンレス(SUS630)Fe-17cr-4ni ロストワックス精密鋳造 7.8 14.2 250~300
チタン合金 Ti.Al.V 真空精密鋳造 4.4 23.9 200~250
  • ●比強度は同じ重さでの素材の強度。表面硬度は傷つきにくさを表します。